表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能の賢者がまかり通る。  作者: 斉藤よっきゅん♪
5/30

無能の賢者、作戦を理解しない。

前回 無能の二つ名を授かったクロイツ=シュバルツ=ローゼル=シュタイルは、今回、いきなり最前線にぶち込まれらことになった。

 はたして…

 賢者任命式翌日、魔族との戦争の最前線にいた。


「最前線早いな」


 テントで他の賢者の登場を待っている。


「そうね、迅速の賢者もビックリの迅速さね」


 俺こと、クロイツ=シュバルツ=ローゼル=シュタイルは、キリエ=クモガミの顔をハッとみた。


「今の二つ名な慣れてる感!賢者ッ!!」


 キリエの顔が、若干赤くなる。


「無能!私達賢者は、自然と死に役になる時がある。その時、親近感が邪魔しない様に、本当の名ではなく、二つ名か賢者など、役職名で生きろって!」


 これが賢者になった弊害、人は俺を、クロイツ=シュバルツ=ローゼル=シュタイルではなく、無能とか、無能の賢者とか呼ぶのである。


「これゼッテー俺!感謝されねーよ!」


「どうしてよ?」


「戦闘能力常人以下だよ?そのうち皆、あっ、ちょっと無能死んできて……って!絶対なるじゃん!!」


 迅速の賢者は、ちょっと気まずそうにこたえた。


「あ〜、落ち着いて前向きに…」


「何が前向きだ!駐車場に車停めてんじゃねぇ〜ぞ!!」


 迅速の賢者は困っている。


「おまたせ、あなた達が、ここに配属になった賢者達ね。」


 縦巻きロールの髪を、少し高い位置でポニーテールにし、パンツスタイルのゴシックロリータが現れた。


「私は知の賢者、ヨロシク」


「私は迅速の賢者です、ご指導ヨロシクお願いします。」


「私はクロイツ=シュバルツ=ローゼル=シュタイルです。青春真っ盛りの15歳だ!!」


「無能、二つ名をと、言われてるの?」


「アナタも、二つ名に飽きた賢者のようね」


 二人の反応がメッチャ冷たいが、正直、無能とか名乗るのは、ハードルが高い。


「まあともかく、今回は、ちょっと面倒なのがいるの」


 知の賢者の話はこうだ…


 この辺り敵は、人海戦術と賢者の力で排除したが、次に進むルートに、厄介なのが居座っているらしい。


 頭の前後左右に目が付いており、八本の腕で剣を振り回す。


 ここに配属する人間で倒すには、かなりの人数を犠牲にしないといけない。


 知の賢者は、戦術で、被害を最小に抑えながら、ここを制してきた。


 でもアレを打ち破るには、火力もなければ、人も足りない。


「それで俺たちですか?」


「まずは、いくつか試してからやるのよ」


 試した結果から言うと、どうやら迅速の賢者でも、攻撃を見切られてしまい、当てるは難しい。


 最後に、俺がヤラれてる間にやるヤツもやったが、小石を投げる程度の効果しかなかった。


「蘇生できるけど、死ぬ恐怖が凄いんだけど…」


 翌日も知の賢者は、ツーンとしている。


「アイツの死角は真上しかないの」


 身長3メートルはある。


「でも真上からはいけない。」


 なぜなら真上に1メートル伸びる極太の…


「そう、真上には角があるの」


 知の賢者は、左右に歩きながら話を続ける。


「あの角は、固くて頭の上に岩を落としたもダメなの」


 しかも、視界が上に全くないわけではないので、真上から、せいぜい60平方㌢以下で無いと、普通に気づかれる。


「そこで!お前が上から行くのよ!」


「あ〜人間なら、縮こまったり伸びたりできるし、臨機応変に対応しやすいと、ハッハッハッ…」


「そうなの!ハッハッハッ…」


「…」(迅速の賢者)


「………」(知の賢者)


「………………理解できるか〜〜〜〜〜!!」


 通常に激怒したりして…


「アイツの真上に行けたとして、アイツ目が8個有るんだよ?どうやってだ〜れだってすんだよ!!」


「最悪、お前が突き刺さればいいの、無能でも目隠しにはなるの」


「お前じゃない!俺はクロイツ=シュバルツ=ローゼル=シュタイル!!そんなの理解できねぇよ!」


「二つ名でと言ったはずなの?多かれ少なかれ、賢者は世界のために死に役になる。中でも再投入時間リキャストタイムの短い無能は、そういった需要が一番求められるの。」


「だからって死ねっていうのか!」


「そうよ、無能と言う二つ名の提案は、私なの、無能と言う事で、人類はアナタの苦しみを、仕方ない、なんなら当然と思うの…」


「ヒデェ…」


「賢者は、蘇生時にやめることもできるの、別の無能が生まれるか、謎だけど、今回だけは、つきあってもらうの!」

次回の無能の賢者がまかり通る。


どうも、知の賢者の武器の槍ドリルです。

 知の賢者って、賢者の中では非力だから、両手で、しかも、貫通力が上るように俺が採用されたわけ。


では、次回のおはなしわ?


 ギュ~ン!ギュンギュンギュ〜ン!


 ギュギュンギュン?


 ギュギュギュ〜ン


 っの三本で〜〜す!


せーの!ジャ~ンけ〜ん!ドリル〜〜!ギュ〜〜〜ンギュギュギュ〜〜ン!!


 よっし!全部貫いた!ンガクック!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ