無能の賢者、不条理に抵抗しない。
今回の無能の賢者がまかり通るは?
クリスタルゴーレムです。
今回は初始動で砕かれた悲しみが、少しでも晴れますように…
「ありがとう、賢者様のおかげで、父さん帰ってきた。」
「フッフッフッ、私が助けたお〜〜おくの兵士の中に、キミのお父さんもいたのか、良かったよ〜」
機知の賢者は、ふんぞり返って、町で少女にかました。
「ありがとう!これからもヨロシクね♪賢者様♪」
「まっかせなさい!賢者様だかんな!!」
あの子の笑顔を私が守ってた。
走り去る少女を見送りながら思う。
賢者様か…思えば、あの言葉と笑顔で、賢者を続けてる…今回も、あの笑顔のために頑張った。
他の賢者はどうなんだろう?
あの兵士はそうなんだろうな…
そうか、力や能力は関係ない、みんな些細な幸せのために戦ってるんだ…
力は必要だけど、力が大事なんじゃない。
些細な幸せが大事で、些細な幸せが、世界を護り、そして救ってるんだ……
「わっ、なに!?泣きそう…」
今回の立役者は無能…クロイツ=シュバルツ=ローゼル=シュタイルだっけ?アイツのおかげか…
この日の朝、旅立つ三人を見送っていた。
「こんなの不条理じゃん!」
攻略翌日の出発に、不満をぶち撒ける無能の賢者。
「賢者なら当たり前なの、早く別れの挨拶をして、乗り込むの」
知の賢者は、移動用の車の中から、ノールックで答える。
「ハッハッハ…」
機知の賢者が困った顔をしている。
「俺のおかげで活躍できたな」
「ううん、全部私の実力w」
「ぐぬぬ…あっそういえば」
「ん?なに?」
「金髪で褐色って珍しいよね?」
「ああ、これは日焼けよ」
胸元を少しずらして、白い部分を見せる。
「ほほう、これはこれは…」
いつになく真剣な表情…
「野営地で見張りだと仕方ないよね」
「じゃあ、逆パンダになってるの?」
「ん?逆ビキニかな?」
無能の賢者は、襲いかかった。
「口だけじゃわからんのじゃ!このクロイツ=シュバルツ=ローゼル=シュタイルにオッパイ見せんか〜〜い!!」
機知の賢者は、無能の頭を片手で掴んで引き離す。
「ちょっ!近寄るな!」
身長差で胸元に、絶妙に届くような届かないような。
「うおオオォ!!限界を超える!!」
説明しよう!無能の賢者は限界を超えるリングの力で、常人以下の能力かやっと常人並みになるのだ!
「だ!か!ら!賢者は常人の数倍!パワーアップしても無駄だから!!」
「クッ!なぜ賢者同士でこんなことに!俺はッッ!ただ!真実が知りたいだけなのにッッッ!」
「だけなのにッッじゃねぇ〜〜!!」
ノールックで知の賢者が言った。
「報告書はいいの殺るの」
掴んだ手から、直接アイスジャベリンを叩き込まれ、後頭部突き抜け軽く爆ぜた。
「きたねぇ花火なの…ペンダントよこすの」
知の賢者が手を出す。機知の賢者は蘇生のペンダントを渡す。そのまま座席に投げると、座席で蘇生した。
「こんな不条理に殺されるんだから、なにかないとやってけないよう〜〜(TдT)」
「報告書をみたの、無能は賢者でなければ、一度刑務所なの」
ピタリと動きが止まった。
「やあ僕、無能の賢者、みんなの些細な幸せを護る、正義の味方!どんな不条理も平気だよ!!」
「賢者は別に正義じゃないの」
機知の賢者は困り笑いをしている。
「あっそうだ、クロイツ、私の名前はライラ、ライラ=フランチェスカよ」
「今のは減点なの」
「ライラ……俺ことクロイツ=シュバルツ=ローゼル=シュタイルは、いつか必ず!ライラ=フランチェスカのオッパイを拝む!!」
チュイーンと槍ドリルが音を立てると、無能は沈黙の魔法が、かかったように黙り込んだ。
「じゃあ、またね無能くん」
こうして町を後にした。
「あ〜なんか涙ひっこんだ…」
結果、機知の賢者の涙が引っ込んだ頃、死にたがりの門から最寄りの町には、幾人かの賢者が集まっていた。
力、治癒、知、蘇生、爆炎、氷結、雷鳴、戦斧、刺突、迅速、矛盾、瞬き、見など、前線を支える賢者の多くが集まっていた。
無能はというと、魔具と一緒に、町から門の方に、1キロほど行った所からある、開けた場所で、ある道具の実験をしようとしていた。
「なあ、断魔の壁って、初めて直接見たけど、この距離で見えるんだな…」
「高さ1キロ長さ10キロだからね」
この壁は、人が作ったとも、魔族が作ったとも言われているが、門は魔族側からしか開かず、人の力では無理だと言われていた。
「まあ、このぐらい離れれば平気でしょ?」
魔具は、肩パッドの集合体のような、アルマジロのコスプレのような装備を、着せようとしていた。
「まず説明しよ?」
「これは威力を重視して作ったんだけど…」
作ったんだけど、なんだろう…メッチャ歯切れが悪い。
「人道的にどうかと思う兵器は使えないって……」
「………」
「…………」
「………さっ、着ようか?」
「絶ッッッッッッ対!着るかァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
「からの〜w」
魔具の賢者はノリで着せようとしてきた。
町では、そんな事に関係なく、会議が進んでいた。
「つまり、あの門の仕組みを逆手にとるの」
断人の門は、門の左右の柱の中に、水を入れて開門する仕組みになっている。
「開門したら。あの中の水を凍らせればいいんだな?」
「ええ、今は開きっぱなし方が、人類には都合がいいの」
作戦の概要の説明が終わり。
「見の賢者には、これから、こまめに中を見て欲しいの」
「わかった、取り敢えず、今見てみるか?」
「頼むの、気づかれたら、すぐに引くの」
見の両目が、完全に真っ黒になる。
視界のみが窓の外に出て、空を飛び、壁の向こう、門の裏にまわろうとしたとき。
「お前、見てるな」
「ヤバイ!」
声を上げ視界を戻すと…
「俺は見通される悪魔ジェシュガン」
見の賢者の体の目の前に現れ、首を切りつけてきた。
大量の血しぶきを上げながら、見の賢者は倒れた。
次回、無能の賢者がまかり通るは?
見通されるジェシュガンた!
魔王様に授かった能力を使ってみたら賢者の巣窟に!?
意表を突いた流れで、一人倒せたけど、誰でも知ってる力の賢者を初め、ヤバそうなヤツラばっかり!
戦闘系じゃないのに、俺は逃げられるのか!!
次回のお話は
ハスタラヴィスタベイベー
アイウィルヴィイバック
冥途の土産は萌え萌えキュン♪
の三本だぜ!
せ〜の!ギャ〜ンギョ〜ンギュ〜ン!
っえ?魔族とルールか違うって?ンガクック!




