無能の賢者、盗んだナイフをしまわない。
知の賢者なの
今回は、見の賢者の過去の話に登場なの、私の華麗なる振る舞いに感謝するの
ではブクマなど、どうぞなの
ゴーレムの攻撃は、いわゆるテレフォンパンチで、誰をどう狙っているのかが、丸わかりだった。
「表面をできるだけ傷つけて、屈光具合を変えるんだ!コアが見えるかもしれん!」
そう言いながら弓を放つ見の賢者は、昔のことを思い出していた。
覚醒後、初めて投入された戦場が、この森林の多いこの一帯だった。
当時、ここも最前線なったばかりで、霧も濃く、もっと当たり前のように、モンスターや魔王軍がいた。
見の賢者として覚醒した俺は、この一帯の森の多い地形にマッチし、偵察に戦闘に、皆に重宝され、いつかは力の賢者のような誰もが知る大賢者になれる!っと思っていた。
そして1年が過ぎ、この辺りの戦況は徐々に好転したが、前線を押し上げるには至っていなかった。
そこに現れたのが…
「敵を倒すことが、賢者の仕事ではないの」
あの知の賢者だった。
「あと何日で前線をあげられるの?」
驚いた。
ただ一生懸命に頑張り、経験値を得て強くなり、1年をかけてここまで来た。キチンと成果を出してきたつもりだったから…
「一週間…その間に前線を押し上げて見せるの」
なにを言っているのか良くわからなかった。
「もし、状況が大きく変化しなければ、お前は、この一週間を、長々と何度も繰り返すだけなの」
ここまで聞いて、まだ何を言っているか、わからなかった。
一週間後、戦況を変えられないまま、戦場の指揮が、知の賢者に移った。
「見の賢者、お前はよく見てないの」
この後、この言葉の理由を、いやと言うほど理解してしまう。
濃い霧の正体、モンスターがいなくならない理由、そして奈落のダンジョンの発見…三日で準備を済ませ、残り四日で前線は押しあがった。
「お前の一週間で5人の死亡、私の一週間で1人が死亡、しかも死亡は賢者…前線どころか戦況も変えられないの……賢者の能力のある一般兵なの」
あの女は全然目も合わせない。
当たり前だ、あんなにキツイ一週間はなかった。
以来ずっと、あきらめてスネてた。
半年前に、機知がやってきたときも、閑職ようこそなんて……でも目が覚めた。
俺は、力の賢者や知の賢者のような大賢者にはなれない。
俺の夢は果たされない。
でも、だからって、今あるこの命をあきらめたら…ずっとあの日のままだ!!
放った矢は弾かれたが、あることに気づいた。
「おい!誰かタワーシールドを!ゴーレムの!ゴーレムの関節にはさめ!!」
ゴーレムの攻撃が外れ、地面にめり込んだ瞬間に、関節にタワーシールドを挟み込むと、腕へのエネルギー伝達が阻碍され、腕が上がらなくなった。
「磁石で下敷き挟んでるみたいだな」
無能は呑気なことを言っている。
「もう一枚は、足を狙うんだ!!」
足の関節にタワーシールドを挟むと、仰向けに転倒した。
「うおっ!」
転倒を躱すさいに、兵士の1人が転倒し、そこにゴーレムが残った手を伸ばした。
「タワーシールドの代わりに僕をおつかい!」
腕の関節に、無能の賢者が強引に体をねじ込んだ。
「うぎゎャャギャジャッッ!しっッ!!」
しっ死んだ…
「俺が挟まったところは、完全機能停止したね」
蘇生した無能が、転がったクリスタルの腕を足で動かしながら言った。
そして、転倒した兵士が落した自称幸運ナイフを拾い、何故か刃を出した。
「シャッキーン!ナイフゲットww」
どうもウケが悪い所に、階段を見張っていた兵が叫んだ!
「ヤバい!後数枚の所にスケルトンが見える!」
スケルトンが透けるとん?無能はそう思いながら、そっと心にしまった。
転倒して無力化したと言っても、破壊する手立てがない。
「できるかもしれない…コアの場所さえ分かれば、できるかもしれない。」
つぶやく機知の賢者、兵士がカウトダウンを始める。
「あと5枚!」
見の賢者が食いつく。
「どうやるんだ!?」
「え〜と、私の魔法では、この大きさは難しい、でもコアが分かれば、その周囲に試せばいい」
「あと4枚!!」
どうやるか知らんが、結局コアの場所の特定が肝か…どうする?
「あと3枚!!」
不安に駆り立てられた兵士の1人が、罠のある脱出口に走りだした。
「まてッッ!!」
無能の賢者が制止すると同時に、飛びついて、兵士足にナイフを突き立てた。
次回の無能の賢者がまかり通るは?
機知の賢者です。
モンバーラってブランドの服を着てるんだけど、踊り子なのか占い師なのかって服なんだよな。
俺って言ったり私って言ったり、一人称もブレがちだし…もう、アイツせいなんだから!
では、次回のお話をジョブの占いで…
まずは、砕け散るクリスタル…
次は、砕け散れクリスタル…
最後は、クリスタル散った野田クリスタル…
……きっと✕おそらく✕その三本だ!!
では!ジャ~ンけ〜ん…チョキをきっとアナタは出すでしょう!ンガクック…




