表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能の賢者がまかり通る。  作者: 斉藤よっきゅん♪
1/30

無能の賢者、魔王を倒さない。

 魔族が闊歩し、魔王が支配する世界、人類は苦しい時を過ごすしかなかった。


 その状況を打開するために、人の神は、特殊な力を持つ人間『賢者』を生み出した。


 賢者は覚醒や誕生と同時に、人智を超えた能力を持ち、魔族の根源たる魔王を倒すために立ち上がった。


 数々の賢者が生まれ覚醒する中、ある男が賢者に目覚めた。


 クロイツ=シュバルツ=ローゼル=シュタイルは、その人並み以下の身体能力と、まったくないスキル、魔力・闘気・生気ゼロのカスい能力の賢者だった。


 世界は彼をこう呼ぶ…


 『無能の賢者』

「力の賢者よ、お前の命もここまでだ!」


 時は、まさに魔王との戦いのクライマックス!


 ここまで数々の賢者の協力で、魔王軍を打ち負かしてきた!!


 だがッッッ!!


 ここにきて、魔王軍の分断作戦にはまり、賢者の中でも最強の力を持つ、力の賢者が、敗北しようとしていた。


「流石魔王…もはや俺に打つ手はない」


 見れば力の賢者に相応しいオリハルコンの肉体は、もはや満身創痍、服は完全に破れ去っている。


「クックックッ、全裸とは、Compliance_Literacyの低い奴め、そんなことではアニメ化もできまいw」


 確かに!今の時代、股間はおろか!バストトップですら怪しい時代てある!!


「安心してもらおうか…乳首には星マークが貼ってあるし、俺の股間は、輝きが強くても見えない!!」


「フッフフフッ…ハハハ、ハアッハッハッハッハァ〜!!」


 魔王笑いながら、大きく手を広げた。


「最後に笑わせて貰ったぞ…サラバだ!!」


 開かれた両手のひらに魔力の黒い渦が巻きおこる。


「スキありぃぃぃぃ!!」


 上から突然降ってきた男が、手に盛ったワサビマヨネーズを魔王の目にぬりたくり、鼻にチューブを突っ込んでジュ〜〜ってした。


「グッぎゃあああアアアアア!!そんな悪戯いたずらの枠を超えたことをしてぇぇ!!お母さんに怒られるのが怖くないのかぁぁぁぁ!!!」


「今だ!!」


 魔王に生まれた、わりとシッカリとしたスキを、力の賢者は見逃さなかった。


 右の拳が魔王の腹にめり込むと、魔王の体の中心に、赤く輝く部分が現れた。


「そこがコアら!!そのまま体の外に打ち出せ!!」


 噛み気味の男の声に、力の賢者が応える。


「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉ!!」


 コアに向かって拳を振り抜くと、真っ赤なコアが背中から飛び出した。


「クソ!卑怯な!卑劣な!この魔王が敗れると言うのかぁぁぁぁぁあ!!!」


 すぐさま左の拳で、コアを捉える!!


「赤いコアが砕けた中にある!!青い欠片を砕くんだ!!」


 中に見える青い欠片を右の拳で叩き割る。


「その粉を!!手で挟んで摩擦熱で焼き付くすんだぁぁ!!!」


 宙に舞う破片を挟み込み、猛烈な勢いで手のひらをコスリ合わせる。


「アチチち!アッチチ!?」


 やり過ぎて、みずからの手のひらを火傷したとき、魔王のコアが消滅し、魔素が力の賢者に、経験値として吸い込まれた。


「魔王よ…永遠の闇に眠れ…」


 っと、ワサビマヨネーズ方がカッコつけていた。


「流石だな、助かったよ…だが疲れた、少し休ませてくれ…」


 全ての力を出し切り、手のひらを火傷バーン状態の力の賢者は、力の尽きた。

 

「ああ、卑怯と御経おきょうは俺に任せな」


 倒れ込む力の賢者を受け止めると、重くて立ってられないので、膝まづいた。


「おっも!マジおも!!」


 この貧弱非力な男こそ!


 全賢者から絶大な信頼を得る賢者…


『無能の賢者である。』

次回 無能の賢者がまかり通る。


『無能の賢者、最終回じゃない?』


 っを、お送りします。


 せーの!ジャ~ンけ〜ん!


 チョキを出しながら目潰し〜〜〜!!


 これで次回は見れないね♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ