表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/26

3話

3話


  少女が接近を終え、パンチを出してくる。

 そう早いわけではない。

 なのに、リーチは当然のように体格程度のリーチしかない。

 パンチキックの速さではない。

 少女のパンチが、硬直状態の僕の無防備な顔にヒットする。

 今まで味わった事があるかないか分からない痛みに襲われる。

 痛いじゃねぇか。

 痛みだけじゃない、体が頭が心に痺れがくる。

 ダメージを食らうと、体も頭も心も満足に動けなくなるって事だ。

 ならば、先手を取りさえすればいいゲームなのだろうか。

 そんなゲームバランスの悪いゲームなのだろうか。

 そうではないはずだ。

 一撃必殺のゲームもある。

 それなら、もう僕の負けになっていいはずだ。

 これは、先手を取りさえすればいいだけのゲームじゃない。

 あやふやで定かでない前世の僕の経験が経験が、そう判断する。

 僕を誰だと思っていやがる。

 前世で僕が誰だったか何だったのかなんて覚えていやない。

 僕が異世界転生者様だという事は分かる。

 

 痛みに惑わされてはいけない。

 HPの減りを見ると、威力も高いわけではない。

 体格相応の威力だ。

 なら、何かにポイントを割いてあるわけだ。

 それが分かれば、こちらもただダメージを減らされたわけじゃない。

 パンチを食らうことで、画面のリバースゲージが上昇した。

 パンチを当てた少女より僕の方がリバースゲージが上昇している。

 攻撃を食らった側は硬直も大きく次の攻撃に繋げられてしまうが、このリバースゲージとやらで

反撃に移るシステムなのではないだろうか。

 どうやって。ゲージがどれだけあれば反撃できるのか。

 それは分からない。

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ