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バイク夜想  作者: ケイオス
20/22

20話 ちよっとエッセイ?

 ちょっと、と言うか、かなり腹が立ったので、勢いに任せて。

 今の時代、若いバイク乗りは貴重なのにいぃ。

 あんな店、潰れてしまえっ。

 日本のハーレー乗りは国産バイクのアメリカンを馬鹿にする。

 私の居住する地方都市方面でも個人ショップのハーレー専門ショップが有って、250CCのバイクで店を覗きに行ったバイク乗りが散々馬鹿にされて帰って来たそうだ。


 アホかっ。

 ハーレーが日本メーカーに救われた事実を知らないのか。

 昔々、アメリカではバイクが徹底的に売れなくなった時代が有り、ハーレーもバイク作りを辞め様かとした事が有った。

 ホンダがアメリカでCB750を売り出し、大型バイクのブームが起きてアメリカでバイクが売れ始めた事実が有る。

 これによってハーレーは何とか生き延びたのが実際の話しだ。



 その頃のハーレーってのはとにかく震動が凄かった。

 80キロ以上も出すとバイクがバラけそうに感じるほどだったらしい。

 なおかつ走行性能はロクでもない代物だった。

 プアーなフロント・ブレーキ、効くフロントブレーキを怖くて付けられなかった。

 動力性能からの走りも排気量から見ると、詐欺じみた代物だったろう。

 一日、ハーレーに乗って走ると、余りの震動で手指が痺れるくらいの物凄さだったらしい。


 そう言うマシン、ハーレーを否定はしない。

 走りの一面、ソレを、濃厚過剰なほど短時間で体験出来るマシンとしては、コレ以上のバイクはそうは無いからだ。

(もっともエンジンをフレームにリジッド・マウントしていた時代のモデルに限る)


 ただし、だ。

 日常のゲタ使い以上の使い方をすると為ると、話しは変わって来る。

 アメリカのアノ国のシーンで、足を少々伸ばして走ったならば――

 たぶん苦行だろう。

 効かないフロントブレーキ、震動の物凄さ、トルクは有るがパワーの無さ、そしてガソリンタンクがちっちゃい。

 後輪主体の走り方と鼓動のエンジンは面白いにしても、どんだけ、って代物には間違いはない。

 オマケに壊れたろうし……


 そこへ――

 750CCの四気筒のバイクが安価で現れた。

 スムーズに回るエンジン。

 アクセルのひと吹かしで四輪を置いてけぼりにする動力性能。

 効くブレーキに乗りやすさ。

 さらに言えば――

 壊れない、壊れても部品がすぐ来る、アフターサービスの良さ。

 何よりも安いっ。


 で、アメリカでバイク・ブームが湧き起こったのだった。

 ついでに言うなら保険に掛かる金額も今の時代とは違った。


 今でこそ、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ、この四メーカーは日本のメーカーだと知られているが、ふた昔前くらいだと、アメリカ人はコレ、アメリカのメーカーだと思っている人間が結構いたそうな。

 日本人が考える以上に、かのアメリカの人々は物凄く、日本人から見ると非常識なほどモノを知らなかったりする。

 あの国は一国で世界で、それが世界の全てだと、世界のスタンダードだと思っている。

 それがアメリカなのだったりする。




 話しがそれた――


 アメリカのクルーザー乗りは日本のクルーザーバイクを馬鹿にはしない。

 日本のハーレー乗りが日本のアメリカンを馬鹿にするのだ。

 特にリッター排気量未満のバイクを。


 コレはアレだ。

 自分を偉く感じるために、他者を貶めて優越感に浸る。

 これ以外の何者でも無い。

 

 あからさまに言ってしまえば、金が有るから威張っている。

 それだけだ。


 懐に金が有って、威張れそうなバイクを買って乗る。

 ただそれだけだ。

 中身カラッポ、それ以外の何者ても無い。




 バイクって代物は冷静に客観的に見れば、あれほど『キ○ガ○』じみた代物は無い。

 剥き出しの身体で走るって事は、正気を疑われても仕方が無い行為だ。

 事実、こんな格言が有る。

『バイク乗りに悪いヤツは居ないが、ロクなヤツも居ない』


 バイクに乗って走るって事を分かっているバイク乗りは、自分がどれだけどうしょうも無い行為をしているか知っている。

 幾ら法律の中にバイクの存在が与えられているにしてもだ。

 うるせい、コンチクショウと思いつつ。


 アクセルひとつで簡単に80、100キロ超えだ、それも街中の混在交通、女子供、年寄り、普通の人々の暮らす世界でだ。

 一歩間違ったら自分だけでは無い、簡単にその人々を巻き込む。

 それでも走る。

 走らずには居られない。

 走り出したら頭の中には、走りしか無い。

 バイクってのはそんな代物で、バイク乗りってのはそーゆーヤツラだ。

 言い訳なんぞ何所にも無い。


 だからこそ――

 バイク乗りは走った先、出合ったバイク乗り、何か有った時。

 お互いにバカ同士、通じる部分で気遣い合う。

 お節介かなと思いつつ。




 ハーレーに乗って、国産のアメリカンを馬鹿にするヤツラは、バイクをバイクとして見て居ないのだろう。

 自分が威張るためにハーレーに乗って居るので、自分よりも安く小さなバイク、更には日本製。

 そんなバイクに乗って威張るなと馬鹿にするのだ。

 俺の方は本物のハーレーで排気量も大きく、高いバイクなんだぞ、と。

 バイクってモノの本質も知らず分からずに。




 追記

 今のバイクは本当に排気音が静かになった。

 しかし、ド煩いバイクが二つ有る。

 ハーレーとドカティ、この二つだ。

 外車だからと言って無神経にソレを続けて居ると、自分に跳ね返ってくるのに、だ。

 他のバイク乗りにも迷惑を掛けるにも関わらず、だ。


 あそこまで音を出さなくても、動力性能とか体感の走り満足には関係無い。

 ただただ自己満足だとしか、周りにどれだけ迷惑を掛けているかとか、頭に無いのだろう。

 本当にしょうも無い話しだ。

 (注)

 これは古い古い価値観の元に書かれた代物です。

 今の時代のバイク乗りは、かなり健全に、健康的?にバイクに乗っています。

 普通の人達が普通に二輪を楽しむと言う感じかな?


 酔っ払いが、酔っ払った勢いで書き散らした代物が今回でした^^;


 ああでも、バイクってのは絶対に安全とは程遠いと、執筆者は信念であります。

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