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私を食べて下さい。  作者: 空海
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出会いはいきなり

本当に、肉食動物と草食動物は仲良くなれないのだろうか?


ここは、羊がすんでいる山。


雌の羊のハナは毎日嫌気がさしていた。

その理由は、羊は肉食に食べられるため、子孫をたくさん残さないと絶命してしまうことだ。


そのため、子孫を残すため毎日のように雄は雌の羊にアピールをするのだ、ある羊は可愛い花を持って来たり、別の羊は美味しい餌で雌の気を引く。


ハナも雌なので、たくさんの雄にアピールはされていた、それも毎日毎日嫌気がするほど…


他の雌よりもアピールが多いのだ…

その理由はハナの父親の羊が副会長のようなもので偉いからだ。


会長はまだいるがもう歳なので、いつ倒れるか分からない、倒れた後はハナの父親が会長になると言われている。


そのため、会長の娘と番になれば将来はボスのようなものだろう


そのため、雄の羊は毎日血眼になってハナに番になってもらうように色々アピールする…


でも、もう嫌だ…

実はハナは大の雄嫌いなのだ


原因は、前にアピールが激しい雄がいた。

襲われかけたのだ、雄の羊に…

なんとか一生懸命逃げたが、心には深い傷ができてしまった。


その羊は後日、狼に食われたらしい、罰だろう

でも、私はもうどの雄の羊も怖くなってしまった。


副会長の父親には毎日いい雄はいないのかと聞かれた、誰にも雄嫌いとは伝えていない。


もう疲れてしまった。私以外にも雌はいるんだから、その人たちだけで子孫作ってよ。


そう思いながら、森に入る。

狼が出るっていうけど、関係ない。

食われてしまっても別にどうでもいい


あぁ風が気持ちいい、鳥の声が聞こえる。

何か、唸っている声も聞こえる気がするが気のせいかな?

「う〰」と聞こえる、誰か困っているようだ!!

急いで、声の場所に行く

いた、子犬が足を木に挟んでいる。

痛そうだ、よく見ると血が出てる。


きっと古い木が落ちて来たんだろう


ハナは子犬の隙間に入って手を使って木を退かす、子犬はぐったりして気絶していた。


馬鹿力があるハナは強く木を退かす、重いでも子犬の足は上がったすぐに子犬を引っ張って救出する。


「ねぇ、大丈夫?生きてる?」

声をかけて揺さぶる、

子犬は唸っている生きてはいるみたいだ、安心してよく子犬を見ると気づいたことがある


あれ、犬の尻尾ってこんなピーンとして大きいかな?

口元から見えるのも犬歯だよね、鋭い牙だな?

と頭で考えていると子犬が目を覚ました。

「うーん、助けてくれてありがとう。」

「いいえ。大丈夫?まだ意識はっきりしてないけど…」

子犬は一回開けた目を擦った。

「うん。大丈夫だよ、え、君って羊だったの?」

「うん。羊だよ?貴方は犬だよね、まだ子犬みたいだけど?親はどうしたの?」

素直に聞いてみたら、子犬が毛を逆立てて牙を見せて怒った。

「俺は狼だ。犬でもそして子犬でもない!」

それを聞いてびっくりした。

狼と聞いて逃げもしない。

だって狼なのに、この狼は

「え、だって小さすぎない?」

と素直に言ってしまった。


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