胸囲の格差社会
やっとこさ本編突入です。
主人公はシスコン(確信)。
こんなに可愛い姉妹に挟まれれば誰だってそーなる。俺だってそーなる。
1限目・・・2限目・・・3限目と退屈な授業が過ぎていく。
ほとんどの時間を寝て過ごしていた親友
(自称)の#田端謙信__たばたけんしん__#が話しかけてきた。
この男、かなりのイケメンなのだが少々残念な性格をしており
そのせいでふられた数は数え切れないそうだ。
そんな男が話す様な内容といえば大体決まっていて、今日の弁当のことやら、女の子の話などと決まっている。
そんな話を軽く聞き流しつつ、次の授業の準備を整え窓の外を眺める。
もうほとんど散り、葉だけになった桜の木が新しい季節を告げている。
そんな葉桜の並木を歩いている女性が1人・・・
後ろ姿から見るに、かなりの美人だろうと思っていたが、彼女が振り返りその顔を見てため息が出た。
「やっと終わったぁ!」
と叫ぶのは先ほどの時間寝ていて教師に呼び出された田端。
ちゃんと行けよと思いつつ、帰宅する。
姉はバイト、妹は部活なので今日は自分が家事当番なのだ。
これからの時代はやはり家事のできる男でないと生きていけない・・・
食事の準備、掃除、風呂の掃除を終えて洗濯に取り掛かる。
やはり、女性ものの下着がどうしても多くなるのは仕方ないのだが、年頃の女の子が男に下着を洗われると普通は嫌がるが・・・彼女らは気にしないのだろうか。
これは・・・姉のか。
正直あのまな板にこんなものは必要ないと思う。絆創膏でも貼ってればいいと思う。
と考えつつ洗濯を進めていくと、ホックが3つあるブラが目に付く。
間違いない、妹だ。
成長したな、妹よ。今夜は一緒にお風呂に入ろうなどと考えていると、部活を終えた妹が帰宅する。
「ただいま~」
おかえり、と言い続きを済ませると
タイミングよく姉が帰宅してきた。
3人で食事を食べ終わると、大体入浴の時間だ。
妹が入っていると勘違いして突撃した俺は、入浴中なのが妹ではなく姉だったためひどく落ち込み・・・
「洗濯板が浮いている・・・」
と口走った。
「おい、今なんつった?」
普段は優しい姉の顔がまるで般若のようになり、パジャマに着替えた姉に俺はマウントポジションでひたすら殴られ続けた。
「えっと・・・こんな家族ですが・・・どうぞよろしくお願いします。」
おい、誰に言ってるんだ妹よ。