表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

200文字小説集 vol.2

彼女の手がとてもきれいだから、僕はいつもその手を見つめる(200文字小説)

作者: 日下部良介

 差し出された彼女の手を僕は見つめる。


 貸していた本を返そうと差し出した彼女の手。

「ありがとう」

 僕は慌てて視線を彼女の顔へ向ける。

「どういたしまして」

 何事もなかったかの様に返事をする。


「いつも見てるわね」

「えっ?」

「いつも私の手を見てる」

 言葉に詰まる。


「きれいだから…」

「なに?」

「君の手はとてもきれいだから」

「手だけ?」

 そう問いかけながら、意地悪な微笑を浮かべる彼女。

 僕は彼女を抱きしめる。

「好きだよ」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] いつも思うのですが。 200文字という限られた短い中で、さらりとロマンチックなクライマックスに行けるところが、すごいと思います♪
[一言] 綺麗なところは思わずみてしまいます。
2017/02/08 18:53 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ