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VOCALISM ~緑の少女と~
紙面で踊っていた音符たちは
産声をあげるように歌った
あどけなさが残る少女
ステップを軽やかに踏んで
その声に未来を見た人
その声に希望を得た人
あどけない少女と手をとって
ステップを軽やかに踏んだ
20世紀は遥か彼方
遠くへ来たものだ
触れることができない
諦めていた
あの頃の夢にちょっと
近づけた気がした
軽やかに飛び跳ねる
カエルのようだよ
井戸の中には戻らない
大海を目指すのだ
21世紀は渦を巻いて
その中心は少女
22世紀はどんな風に
変わっていくのだろう




