第9話 新興勢力
バイル帝国の侵攻はアストロル帝国を滅ぼしても、なお勢いは止まらなかった。各国からの難民は海を越えて風の国へも、逃れてきた。
アストロル帝国の隣国のハミン国はタルタス帝国に援軍を要請。
ハミン国タルタス帝国同盟軍はバイル帝国と戦闘したが、バイル帝国の
圧倒的な兵力に負けたのだった。
フォルス「バイル帝国……。月の勢力が動いたか…。よし!
バイル帝国を叩くぞ!隆!準備はいいか?」
隆 「はい!いつでもいけます!」
風の国はバイル帝国との戦争を決意した。敗戦した国々の兵士も受け入れた風の国は新興勢力のバイル帝国に宣戦布告をしたのである。
風の国の周辺国も同盟を結び実質上、連合軍になった。
早朝…。
フォルス「これからタルタス、ハミン国領土の奪還をする!
バイル帝国は強敵だ!皆!死ぬなよ」
風の国の兵士達「おおおおおおおお!!」
フォルス「よし!出撃だ!」
風の国は連合軍の中心である。連合軍は風の国、竜神の国、ジンザ国、
ロイン国が参加している。1つの大陸がバイル帝国に宣戦布告したのだ。
風の国と竜神の国はタルタス、ハミンを奪還する為に出撃した。
ジンザ国とロイン国は後方支援にまわった。
フォルス達は竜神の国に行った。そこで編成していた。
作戦は殲滅することが前提だ。バイル帝国の勢いを殺さねばならない。
連合軍のリーダーはフォルスだ。リーダー自らの出撃に指揮もあがる。
フェイ「あんたがフォルス?………。」
フォルス「そうだ。」
フェイ「私は竜神の国騎士団長のフェイです!よろしくお願いいたしま
す。」
フェイは目をキラキラさせている。
フォルス「よろしく頼むよ。」
エルバーン「フォルス………。デビットが言っていたな……。」
「あ!エルバーンだ!よろしく。」
フォルス「エルバーン……。ああ。よろしく頼むよ。」
ネルス「……。皇帝陛下!?」
ネルスは度肝を抜かれた!死んだと聞いていた皇帝が目の前にいる。
ネルス「本当に皇帝陛下ですか?」
ネルスは恐る恐る言った。
エルバーン「そうだ……。元皇帝のエルバーン4世だ。今はそれしか
記憶がないがな…。」
ネルス「……。よくご無事で……。」
ネルスは複雑な思いだった。まるで別人だった。アストロル帝国を拡大させていた時代の皇帝とは思えない。
エルバーン「今はこの戦争を早く終わらせよう…。それが最優先だ……。」
エルバーンは遠い空を見ながら言った。
ネルス「はい!」
デビット「ヒットした。」
フォルス「?」
「よろしく頼むよ。」
フォルス「何故、赤子がいるんだ?」
デビット「問題ない……。」
デビットは無機質にいい放つ。
ネルス「可愛いねー……ぽっ」
ネルスが身体をクネクネしながら赤子をあやしている。
隆 「戦いに行くのに連れてくんですか?」
デビット「問題ない」
デビットは無機質にいい放つ。
アバン「可愛いねー僕が守ってあげるよー」
アバンはネルスと赤子を取り合いしている。
フェイ「フォルス様……。いいにおい……。」
フェイは顔をフォルスに近づけて言った。
フォルス「みんな!能力を戦闘機で使う時は注意してほしい。連携が
取れないと、逆に窮地にたたされるからな!頼むよ。」
エルバーン「敵はバイル帝国と言うのか?月から来たらしいな?」
「何故?今、攻めてきたのか?」
デビット「戦略的には今だな。理由はわからないが……。」
フォルス「今、叩かなければヨークダイン星はバイル帝国に支配され
るだろう。」
「反撃も今だよ」
ネルス「敵は強大だが、私は負ける気がしないよ。」
ネルスは自信満々で言った。
アバン「そうだねフォルス様に架かればバイル帝国なんて敵じゃないよ
この戦いでフォルス様の名は更に有名になるよ」
アバンは自信満々で言った。
エルバーン「未来を変えるのなら今ではないか?デビット?」
デビット「そうだ。」
フェイ「フォルス様はいいにおい……違った。フォルス様は
やるよ!バイル帝国みたいな臭い奴等は瞬殺さね!」
フォルスは髪の毛をクシャクシャしてから髪の毛の1本を抜いて…。
フォルス「ふぅー、さぁーて行くかぁー!?」
デビット「問題ない」
デビットは無機質に言った。
バイル帝国は宇宙戦艦で移動しながら小型戦闘機で空爆しながら占領していく。
圧倒的な兵力と機動力でバイル帝国は突き進む。
中央大陸にも迫る勢いだ。
フォルス「さぁー出撃だ!!」
皆、それぞれの戦闘機に乗り込む。そして、次々と出撃していく。
フォルスをリーダーの編隊は20機
隆、ネルス、アバン、エルバーン、デビット、フェイをリーダー
の編隊が10機ずつだ。
100機の戦闘機が次々と出撃していく。
ちなみに、赤子はデビットの機体にいる。
戦闘が始まる…。ヨークダイン星は今、戦場と化した。
第9話 新興勢力 END
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