第7話 極限突破
風の国に戻ったフォルス達はこれからの作戦会議をはじめた。
フォルス「ハーネスは未来から、来たと言っていた……。」
「俺はエルス星から来た。父は幼い俺に言っていた。」
「人は何故野望をもつのか?それは本能と言うよりも
運命に近いのかもしれないと……。
それぞれの星で生まれながら今のヨークダイン星に
いる。
それは、運命なのかもしれない。
だからといって、全てが運命だとは、思わない。
最後は自分次第だと、運命はじぶんで掴む!」
フォルス「なぁ、みんな……。これから俺たちは月に行く!」
「赤い月。セイレンと言う月だ。」
ネルス「赤い月………。いつも、見ていた。この星に来たあの日、私は
まだ幼かった。赤い月が呼んでるような、そんな気がして
いつも、見上げていた。」
隆 「俺の星の月は綺麗やった。月を眺める風習もあったよ。
何か心の奥から癒されたのを思い出すな。」
フォルス「……。セイレンと言う月は開発が進んでいるが、謎?が多くて
今でも手付かずの部分もある。
そして、俺たちはセイレンの辺境の地である、古代遺跡へ
行く!そこに、答えがあると思うんだ!」
ネルス「ああ…。行こう!」
隆 「行きましょう!」
フォルス「その前に紹介したい仲間がいる!」
「アバン!」
アバン「アバンだよ!宜しく!一応皆と同じ能力者です。」
隆 「あっ!あの日に、この星に来た人やん!」
アバン「隆さん、よろしくです。フォルス様と同じ星エルス星から、
来ました!」
ネルス「……。」
フォルス「今回は4人で行く!セイレンで答えが見つかればいいが、…。」
フォルス「明日までに準備していてくれ!」
こうして、ヨークダイン星の4つの月のうちの1つセイレンに、行くことになった一行。更なる力を求めて旅立つのである。
セイレンに行くにはアストラル国の起動エレベーターで行ける。
フォルスたちは旅立った。
4人はそれぞれの小型戦闘機でアストラル国に向かう
無線音ピー
「フォルス様!ネルスさんが隆さんを好きと言う噂は本当ですか?」
無線音ピー
「ふふふ、噂は噂……。見ていれば面白いから、要らない事は、言わないでおけよ」
無線音ピー
「わかりました!くすっ」
無線音ピー
「ネルス……。ネルスの星では何が美味しいん?」
無線音ピー
「ザイール星は食料難で、食べれるものは、全部食べた。」
無線音ピー
「隆の星は?」
無線音ピー
「俺の星は食料が沢山あったよ。美味しいものも沢山あった。だけど、
国によっては食料難な国もあったよ。」
無線音ピー
「そうか………。」
4人はアストラルから軌道エレベータに乗りセイレンに着いた。
30年前までは、資源が豊かで開発が進んでいたが、今は穴だらけだ。
軌道エレベータから宇宙ステーションまで行き、そこからセイレンまではシャトルで行く。半日かかった。
隆 「………。地球は青かった………。byガガーリン」
フォルス「?」
ネルス「赤い月………。不思議だ。初めて来た気がしない。」
アバン「フォルス様!お腹すきました!」
フォルス「……。」
隆 「?フォルス?」
フォルス「いくぞ…………。」
フォルス達は大型の宇宙専用のトラックに乗り。セイレンの古代遺跡へと向かっていた。セイレンから見るヨークダイン星はエメラルドグリーンの大気がとても綺麗だった。
その星は今は戦乱の時代だった。不思議だ。これからの事などどうでもよくなりそうだ。それくらいヨークダイン星は綺麗な星であった。
ーセイレン古代遺跡ー
フォルス「着いたな……。」
隆 「何故ここが答えなんですか?」
フォルス「うん、夢にみたんだ、この場所。そしてメッセージも」
ネルス「なんだか導かれた感じか?」
アバン「フォルス様をセイレンが呼んだのでしょうか?」
フォルス「とにかく中に入ろう………。」
遺跡の中は空気が有るようだ。宇宙服もあるが、生身で行く事にした。
ヨークダインの土にはない無機質な壁や床がフォルス達の行く先に広がる。地底に降りるエレベータがある。
フォルス達はそのエレベータで地底に降りる。何分かして、巨大なホールにでた。
フォルス「何故か不思議だよ。知っている。この場所」
隆 「以前にきたん?」
ネルス「私もだ。知っているぞ……。この場所………。」
アバン「僕もだよ!」
巨大なホールの奥に扉がある。
フォルス達は引き寄せられるように、扉に向かう。
扉を開く!辺りが目の眩むような光りで包まれた!
フォルス「…………!なんだ?」
フォルスは自分以外は真っ白な空間にいる。フォルスは他の誰もいない
何もない真っ白な空間にいる。
フォルス「………。なにが起こった?」
《フォルス……。覚えていますか?》
フォルス「?」
《私は星の記憶………。そして、あなたは悠久の昔から存在しています》
フォルス「!」
《セイレンは風の意味……あなたそのもの……》
《さぁ!思い出すのです。》
辺りが一段と輝いた!
そしてフォルスがもう一人いる。
そのフォルスは誰かと闘っている!
もう一人のフォルス「古の魔神セイレンよ!敵を滅ぼせ!」
「ルナテックタイフーーーン!!」
その技は正に全てを滅ぼす嵐だった!しかし!もう一人のフォルスの
相手は逆に反撃している。長い戦いだった!そして………。
もう一人のフォルス「古の魔神セイレンよ!敵を滅ぼせ!」
「ルナテックサンダーーー!!」
目が眩むような イナズマが縦横無尽に飛び交い所狭しと落ちていく!
炎があがり、辺りは火の海だ!敵は………見えない。
そこでビジョンは終わった……。
フォルス「…………………。」
《フォルス………。今のはあなたの中に眠る記憶……。》
フォルス「あなたは?」
《行きなさい……。そして、いつか迎えにきてください……。》
ネルス「………。フォルス?見たか?」
フォルス「ああ……。ネルスも何かみたのか?」
ネルス「多分4人共見たみたいだよ………。」
フォルス「そうか…………。」
隆 「フォルス……。帰ろう……。」
フォルス「そうだな………。」
4人が遺跡を後にしようと巨大なホールに入った時であった。
レーザービームが無数に飛んできた!
青色の制服に星エンブレム………。4つの月の1つショルスに拠点を置く
バイル帝国の兵隊であった。
フォルス「いまさら………。」
ネルス「証拠にもなく!」
アバン「だるいーー。」
隆 「……」
フォルス「下がっていろ………。」
フォルス「古の魔神セイレンよ!敵を滅ぼせ!」
「ルナテックタイフーーーン!!」
ネルス「!」
フォルスの技が巨大なホール全体を包むバイル帝国の兵隊はあっけなく
吹き飛んでいった。
隆 「皆が記憶をみたんやね!新しい技やね?くぅー凄い!」
アバン「フォルス様!かっこいい!」
ネルス「………。」
フォルス「そうか……。敵はヨークダイン星以外にも居るんだなー。」
隆 「どこも敵だらけやな」
アバン「お腹空いたよーー。」
フォルス「帰ろう!」
赤い月で知った自分の記憶………。
一体フォルスの記憶はなにを意味するのだろう?
ただ、宇宙にも敵がいる。戦いは続いていく。
第7話 極限突破 END
感想良かったら書いてくださいね。月見進時朗でした。