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異世界の招待状 英雄列伝編  作者: 月見進時朗
第2章 星の力
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最終章フォルス 第10話 本当の優しさ

爆音と稲妻が終わり静寂が辺りを包んだ。


ミヨ「フォルス・・・シィルフィ・・・」

フェイ「・・・ごくっ・・・」

隆 「エルバーン!! 火をつけてくれ!!」

エルバーン「ああ!!盛大にいくぞ!!」

エルバーン「炎の精霊よ!!全てを焼き尽くせ!!」

「バーンフレア!!」


フォルス達を炎が包んだと思いきや冷気が少し緩んだ。

炎は、天まで昇り辺りは真っ赤になった。


フォルス「シィルフィ・・・」

フォルス「古の魔神セイレンよ!敵を滅ぼせ!!」

「ルナティックタイフーーーン!!」

次の瞬間 シィルフィは炎と風の竜巻で上空まで跳ね上げられた!

風の刃と炎で身体はズタズタになっていく!!


フォルス「シィルフィーーーー!!」


「フォルス!!」

次の瞬間!!フォルスに刃が襲いかかる!!

フォルスは腹部に冷たい感触を感じていた。


ハーネス「ふはははははははは!!死ねぃ!フォルス!!」

フェイ「!!スピードスター!!」


ハーネスにフェイが猛スピードで体当たりをした!


ハーネス「邪魔だ!!どけぃ!?」

隆 「空間と時の女神よ!一刻を我に捧げよ!」

「トランスポーーーーート!!」

次の瞬間ハーネスは強制的にフォルスから遠ざかった。

フォルス「!!ハーネスか!?」

隆 「フォルス様!?」

ミヨ 「フォルス!!」

フォルス「・・・大丈夫だ・・・。浅い・・・。」

ハーネス「ちっ・・・まぁいい」

「正々堂々と戦ってやる!!」

フェイ「くっ!!何なのよアンタ!!・・・」

ハーネス「フッ・・・歴史を変えるのさ・・・」

「邪魔は許さないぞ!!」

フォルスは腹部を押さえながらハーネスを睨む!


フォルス「ハーネス!!もうオマエは、オレ達には勝てないぞ?」


ハーネスは動揺している。頬がヒクヒクしている。

ハーネス「なっ!?何を言っている。」

「俺は神になる男だーーーー!!」

叫びながらハーネスはフォルスに向かって走り出す!!

次の瞬間フォルスの目の前に現れた!・・・しかし

フォルスが消えた・・・

ハーネス「!?なにぃ!どうなっている!」

隆 「フフフ・・ハーネスお前がフォルス様に勝てる可能性はないぞ・・・・」

エルバーン「フォルスをフォルスのまわりをよく見てみろ!」

ハーネス「?・・・」

エルバーン「ハーネス・・・オマエは一人だ・・・未来でも・・・そして、この時代でもだ」

ハーネス「くっ・・何を・・言っている?

フェイ「まだ、わかんない?」


ハーネス「だまれーーーー!!」

ハーネスはフォルスに向かっていく!

次の瞬間 ハーネスの前にエルバーンが現れた!


エルバーン「炎の精霊よ!全てを焼き尽くせ!バーンフレア!!」

「ネルス!!」

ネルス「はい!!古の魔神セイレンよ!目覚めの刻!!」

「ルナティックバーーーーーン!!」

ハーネスが炎に包まれた。そして突如ハーネスを囲むように岩が現れた!天然の釜戸である。


ハーネス「ぎやややややややややや・・・」


ミヨ「フォルス!!大丈夫?」

フォルス「ああ・・・自分の傷は治せないからな・・・」

ミヨ「私が・・・」

ミヨは、包帯を出した。手際よく包帯をフォルスに巻くと

フォルスを抱き寄せた。

フォルスはシィルフィを見るとシィルフィを指差した。

シィルフィ「寒い・・・」

「寒い・・・」

フォルス「シィルフィ・・・もう、立つな・・・!

ミヨ「シィルフィ・・・一緒に帰りましょう・・・ヨークダインへ・・・一緒に暮らしましょう・・・」


シィルフィ「フッ今さら・・・フォルスは戦いが好きで母上を残して戦場で死んだ。その後は、悲惨だった。小さな私は、何も出来なかった。母上が目の前で倒れた時も。

母上は死んだ。だから私も後を追って死んだ。

そうだ、私は、ずっと強くなりたかった。

そしてフォルスの好きな戦いを無くすために戦いに明け暮れた。

だけど・・・・違っていたんだ。戦いは戦いを生み、悲劇はいつまでも、いつまでも続いた。

もう、疲れたんだ。だから、この星ヨークダインを外から眺めている事が唯一の安らぎだった。」


フォルス「・・・」

ミヨ「・・・」

シィルフィ「フォルス!!とどめをさしてくれ!!」

「それが私が貴方に願う優しさなんだ・・」


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