最終章フォルス 第10話 本当の優しさ
爆音と稲妻が終わり静寂が辺りを包んだ。
ミヨ「フォルス・・・シィルフィ・・・」
フェイ「・・・ごくっ・・・」
隆 「エルバーン!! 火をつけてくれ!!」
エルバーン「ああ!!盛大にいくぞ!!」
エルバーン「炎の精霊よ!!全てを焼き尽くせ!!」
「バーンフレア!!」
フォルス達を炎が包んだと思いきや冷気が少し緩んだ。
炎は、天まで昇り辺りは真っ赤になった。
フォルス「シィルフィ・・・」
フォルス「古の魔神セイレンよ!敵を滅ぼせ!!」
「ルナティックタイフーーーン!!」
次の瞬間 シィルフィは炎と風の竜巻で上空まで跳ね上げられた!
風の刃と炎で身体はズタズタになっていく!!
フォルス「シィルフィーーーー!!」
「フォルス!!」
次の瞬間!!フォルスに刃が襲いかかる!!
フォルスは腹部に冷たい感触を感じていた。
ハーネス「ふはははははははは!!死ねぃ!フォルス!!」
フェイ「!!スピードスター!!」
ハーネスにフェイが猛スピードで体当たりをした!
ハーネス「邪魔だ!!どけぃ!?」
隆 「空間と時の女神よ!一刻を我に捧げよ!」
「トランスポーーーーート!!」
次の瞬間ハーネスは強制的にフォルスから遠ざかった。
フォルス「!!ハーネスか!?」
隆 「フォルス様!?」
ミヨ 「フォルス!!」
フォルス「・・・大丈夫だ・・・。浅い・・・。」
ハーネス「ちっ・・・まぁいい」
「正々堂々と戦ってやる!!」
フェイ「くっ!!何なのよアンタ!!・・・」
ハーネス「フッ・・・歴史を変えるのさ・・・」
「邪魔は許さないぞ!!」
フォルスは腹部を押さえながらハーネスを睨む!
フォルス「ハーネス!!もうオマエは、オレ達には勝てないぞ?」
ハーネスは動揺している。頬がヒクヒクしている。
ハーネス「なっ!?何を言っている。」
「俺は神になる男だーーーー!!」
叫びながらハーネスはフォルスに向かって走り出す!!
次の瞬間フォルスの目の前に現れた!・・・しかし
フォルスが消えた・・・
ハーネス「!?なにぃ!どうなっている!」
隆 「フフフ・・ハーネスお前がフォルス様に勝てる可能性はないぞ・・・・」
エルバーン「フォルスをフォルスのまわりをよく見てみろ!」
ハーネス「?・・・」
エルバーン「ハーネス・・・オマエは一人だ・・・未来でも・・・そして、この時代でもだ」
ハーネス「くっ・・何を・・言っている?
フェイ「まだ、わかんない?」
ハーネス「だまれーーーー!!」
ハーネスはフォルスに向かっていく!
次の瞬間 ハーネスの前にエルバーンが現れた!
エルバーン「炎の精霊よ!全てを焼き尽くせ!バーンフレア!!」
「ネルス!!」
ネルス「はい!!古の魔神セイレンよ!目覚めの刻!!」
「ルナティックバーーーーーン!!」
ハーネスが炎に包まれた。そして突如ハーネスを囲むように岩が現れた!天然の釜戸である。
ハーネス「ぎやややややややややや・・・」
ミヨ「フォルス!!大丈夫?」
フォルス「ああ・・・自分の傷は治せないからな・・・」
ミヨ「私が・・・」
ミヨは、包帯を出した。手際よく包帯をフォルスに巻くと
フォルスを抱き寄せた。
フォルスはシィルフィを見るとシィルフィを指差した。
シィルフィ「寒い・・・」
「寒い・・・」
フォルス「シィルフィ・・・もう、立つな・・・!
ミヨ「シィルフィ・・・一緒に帰りましょう・・・ヨークダインへ・・・一緒に暮らしましょう・・・」
シィルフィ「フッ今さら・・・フォルスは戦いが好きで母上を残して戦場で死んだ。その後は、悲惨だった。小さな私は、何も出来なかった。母上が目の前で倒れた時も。
母上は死んだ。だから私も後を追って死んだ。
そうだ、私は、ずっと強くなりたかった。
そしてフォルスの好きな戦いを無くすために戦いに明け暮れた。
だけど・・・・違っていたんだ。戦いは戦いを生み、悲劇はいつまでも、いつまでも続いた。
もう、疲れたんだ。だから、この星ヨークダインを外から眺めている事が唯一の安らぎだった。」
フォルス「・・・」
ミヨ「・・・」
シィルフィ「フォルス!!とどめをさしてくれ!!」
「それが私が貴方に願う優しさなんだ・・」