最終章 フォルス 第8話 ショルスの嵐①
フォルスは、ミヨを見詰めて言う。
フォルス「ミヨ、最後の戦いになる、そして、俺達はヨークダインに帰る・・・できることならシィルヒィも一緒に・・・無理かな?・・・」
ミヨ「フォルス!!・・・いえ、フォルスと私で共にシィルヒィをヨークダインに連れて帰りましょう!!」
フォルス「ミヨ・・・!! そうだな!親子なんだから!必ず共に歩む事ができる!!」
ミヨ「はい!」
エルバーン「フォルス・・・微力ながら私も力を貸すぞ!」
ネルス「フォルス!私は戦いの後の世界を・・・平和な世界を旅してみたい!!だから、必ず勝利しよう!!」
隆 「フォルス様!!ミヨ様!!俺は、この世界に来て本当に良かった!!フォルス様やみんなと出会えて・・・そして、これからも一緒に、過ごしていけたら、どんなにか幸せだろう・・・だから、この戦いを終わらせて共にヨークダインに帰りましょう!!」
フェイ「フォルス様!!フェイも力になる!!ぜんぜん役に立たないけど・・・それでも・・・一緒に戦いたい!!フォルス様の幸せをフェイが守りたい!!・・ぐすっ」
フォルス「みんな・・・うん!共に戦ってくれ!!
みんなが一緒なら、より良い世界がきっと来る!!
その為には、この戦いに勝利する!!
平和を俺達が勝ち取るんだ!!」
全員「おおおあおおおおおお!!」
--- 同時刻---
ショルス内部大陸バイル帝国 首都ゼロス
シィルヒィはミヨの復活を知った。
何か懐かしい感情がシィルヒィを包む。
シィルヒィ「母上・・・こんなにも近くに居たのですね・・・
フォルス・・・決着をつけねば・・・結果 ショルスが消滅する事になったとしても・・・全力でぶつかるのみ!!」
シィルヒィ「バイル帝国皇帝シィルヒィが告げる!!」
シィルヒィ「皆の者!!敵を殲滅せよ!!」
帝国軍人「おおおあおおおおおお!!」
ハーネス「いよいよだな・・・・歴史を塗り替えて、ヨークダインを手に入れるぞ!!」
どんなに強い人間もいつかは戦いに敗れる時は来る
しかし、負けると知ってしまっても人は努力して成長していく。
そして、勝利を掴み、それは歴史となり伝説になる。
フォルスは、今思う。どんな親子だってわかりあえないことがある。しかし、いつかはわかりあえるのだと、そう信じたい。
フォルスはシィルヒィとの長い戦いの中で世界を巻き込みながら
何度も何度も繰り返してきた悲劇を忘れていた。
だから、この先は共に生きていく、同じ世界を共に導いていくことを願うのだった。
それは、簡単ではないが必ず叶えるのだと強く思う。
ミヨの存在が自身にとって、世界にとって希望の光であった。
輝く未来の為、今フォルスは、バイル帝国に向け飛び立った。