最終章 フォルス 第7話 ミヨ
フォルスの前に一人の女性がいた。
圧倒的な存在感。そして優しい声、何よりも全てを
包み込むような『愛』に心がふるえた。
名を『ミヨ』と言う。
フォルス「・・ミヨ・・・全て思い出したよ。俺は探して
いたんだ・・・君を・・・」
ミヨ 「わかっています。転生をするということは、それだけ
精神を破壊していきます。深い圧倒的なだけが・・
絆だけが私達の心を繋いでいくのです。」
フォルス「ミヨ!!」
フォルスはミヨを強く抱き締めた。
ミヨ 「フォルス!!・・・やっと出逢えましたね。」
暫く二人は、失われていた時間を取り戻すように
長く長く抱き締めあった。
ネルス「・・・フォルス・・・良かったね・・・」
隆 「・・・フォルス様・・・嬉しいんだろうな・・」
エルバーン「・・フォルスとミヨか・・」
フェイ『 「むう・・・フォルス様・・・」
フォルス「ミヨ!シィルヒィは我が息子!いつの時代でも
私達親子が戦乱を起こしてきた。この時代でも、やはり戦い決着を着けなければならない!。」
ミヨ『はい・・・残念ですが・・・戦うことで二人は繋がっゆくのでしょう。いつか、安らかな時代で語り合うこともできるでしょう・・・」
『 今はまだ、その時ではないようです。」
フォルス「ああ・・・しかし、負けるわけにはいかない!!」
この戦いで、戦争の時代を終わらせるんだ!!」
ミヨ『はい!!」
フォルスとミヨが出会いフォルスは記憶を取り戻した。
どの時代でも対立する親子の運命
その運命がいつか終わることを願うミヨ。
世界の天秤はいつも不安定で人々は戦争から逃れられないのだと・・・そう確信していたのだろう。
ミヨは長い間 転生を繰り返しながら白い月ショルスの遺跡にいたのだ。
ミヨは、世界の人々の切なる声をショルスに居ながらにして
聞くことができる能力がある。
そして時にはミヨの声で助言や予言を人々に与えてきたのだ。
どの時代でも対立する勢力はあり、その中では悲劇が起こる。
その悲劇を乗り越えてゆく力はやはりミヨの予言や助言であった。
天の声・・・それがミヨであった。
END