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異世界の招待状 英雄列伝編  作者: 月見進時朗
第2章 星の力
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最終章 フォルス 第3話 目覚めた朝

フォルスは夢を見ている。

激しい戦いの後 フォルスは、長い眠りに落ちた。

深い眠りの中でフォルスは生きていた時代・・・過去と未来を行き来しながら、自身の存在を体験しているのだ。

悠久の時の中で自分の存在が世界の鍵であること、自分とシィルヒィとの戦いの歴史を知った時、フォルスは少し寂しさを感じていた。

忘却の歴史、戦う理由、今フォルスは自身の宿命を受け止めた。


――――フォルスは目覚めた!――――


隆「フォルス様!」

フェイ「フォルス様――!」


フェイは涙を流してフォルスに抱きついた。

フォルス「コラ!フェイ服が濡れるではないか・・・フッ」

フェイ「だって――だって――・・・ふぐぅ―」


フォルスはフェイを退かして隆をみつめる。

フォルス「隆・・・白い月ショルスへ行くぞ・・・全ては、そこからはじったんだ・・・」


フォルスは目覚めた・・今日はフォルスが眠ってから7日が経っていた。

フォルス「隆・・・この戦いが終わったら隆の星に行きたい・・」

突然のフォルスの言葉に隆は少し絶句した。

隆 「・・・あっ・・・行こう!・・もちろん!」

フォルス「へへへ・・・さぁ――て」

フォルスは自身の髪の毛を一本抜いてからフッと息をかけて飛ばした。

コツコツ・・・ネルスが歩いてきた。

ネルス「フォルス・・・フォルスはこの戦いが終わったら世界をどうするんだ?」

ネルスは静かに聞いた。

フォルスは空を眺めながら言った。

フォルス「そうだな――・・・・世界の王になって君臨するのもいいかもな・・・」

ネルス「フッ性懲りにもなく・・・それはフォルスの願いではないだろう?」

隆 「ふふ・・」

フォルス「隆・・・なにが可笑しい?」

隆 「フォルス様が世界の王になった姿が何だか不思議で・・・・」


フォルスは大笑いする。

フォルス「はは・・そうだな――俺は世界中を旅するのが一番合っているよ」

エルバーン「世界の王は私に任せよ!」

ネルス「エルバーン様!」

突然エルバーンがネルスの背後にいるのでネルスは驚いた。

フォルス「世界の王はエルバーンが良いだろう!元皇帝だしな。」


エルバーン「・・・・同じ過ちはしない。開けた世界を作りたい。」

エルバーン「もし、また世界が誤った世界になるなら、その時は

また、私を倒して欲しい。」


ネルス「エルバーン様!・・・」


世界の王、その存在は世界の安定をもたらすであろう。

しかし、時代は進み、やがては戦乱の時代は来る。

その真理は変えることは出来ない。

フォルス達は時代の流れを変えるのではなく、調整するのが、この星での役割ではないかと考えていた。


フォルス「頼むぞ世界の王 エルバーンよ!」

エルバーン「うむ・・」


未来はその時代の輝きが決める。諦めない心が次の時代へと繋がっていくんだろう。

運命も宿命も乗り越えて今を生きよう。

明日は必ずくるから・・・



END

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