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異世界の招待状 英雄列伝編  作者: 月見進時朗
第2章 星の力
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最終章 フォルス 第1話 絶対的な壁

ハーネスは、自分の能力に自信があった。

ハーネスの生まれた時代では能力者が自身の特殊能力を使って仕事をしていた。

星の欠片は世界に溢れていて人々は当たり前のように星の欠片で特殊能力を使っていたのである。

ハーネスはそんな時代でも稀にみる特殊能力で1つの大国の王になっていたのである。


ハーネスは伝説の王であるフォルスに挑み、そして敗れた。

だから過去へ行く覚悟をした。


しかし、またフォルスに勝てなかった。

ハーネスのプライドはズタズタになっていた。


ハーネスは過去の時代に来てフォルスの秘密を知った。

それは、星の欠片の秘密に繋がる伝説はフォルスの秘密であることを


ハーネスはフォルスと共通する星の力を使うバイル帝国皇帝のシィルヒィに会いに行く事を決めた。


ハーネスは自身の能力「時間を切り取る」を使ってフォルスを倒せると思っていた。

しかし、予想ははずれた。未来が霧がたちこめたように見えなかった。


ハーネス率いる神聖ソルトアーク帝国軍はネルスのゲリラ攻撃で、散り散りになり退却していた。


ネルス「フッ・・・」

エルバーン「ネルス・・・よく無事でいたな・・・」

ネルス「まったく・・戦いの女神に感謝したいよ・・」

エルバーン「そうか・・・隆が心配していたぞ」

ネルス「!はい♪ちゃんと話をします。」

エルバーン「うむ・・」


戦いの後フォルスは眠りに落ちた・・

激戦の疲れがでたのかと、皆は思っていたが・・・

2日3日経ってもフォルスは目覚めなかった・・・。


アバン「・・・」

隆 「アバン・・大丈夫やって!フォルス様は疲れたんだよ。長い戦いに・・さぁ!ご飯作ろうよ!アバン!」

アバン「うん・・・」


隆もアバンもフォルスがただ疲れて寝ているとは思っていなかった。

フォルスは時折星の力を解放するのだ。

朝、昼、晩、眠りながら誰かと戦っているのだろうか?

長い夢の中でいったい何が起きているんだろうか?

眠れない夜が続いていた・・・。


フォルスが眠りに落ちて4日目の夜・・・隆は夜空を見ていた。

隆 「・・・静かな夜だ・・・」

こつっ・・・

隆 「!」

ネルス「眠れないのか?」

隆 「・・・ああ・・」

ネルス「隆・・・こんな夜は久しぶりだ・・。」

隆 「?静かな夜がか?」

ネルス「いや・・何が起きそうな・・なんだかザワツク感じ・・かな?」


隆 「そうか・・」

隆 「俺もネルスと似たような感じだよ。」

隆 「静かで綺麗な夜空がより一層、不安にさせる・・・。」

ネルス「うん・・・。」

隆 「・・・・・」

ネルス「・・・・・・」

隆 「ネルス・・・俺のそばから離れるなよ・・・」

ネルス「!・・・」

隆 「ずっと・・・そばにいてほしい!!」

ネルス「・・・」

ネルス「・・・うん、ずっと離れない・・・。」


月と月が重なり神秘的な夜、二人は愛を深めていった。

戦いの中で人は大切な人を守りながら守られながら、絆を深めていく。


平和で日常の中ではきずかない大切なことが戦いの中ではあるのかも知れない。

そして平和への願いはいつだって、心の中にある。

憎しみも悲しみも乗り越えていく。

時代は戦国でもいつかは終わるのだろう。

だから今日を生きる。


いつだって大切な物は近くにあるんだろう。




END


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