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短編

作者: RK

実際に経験して私が抱いたもやもやを形にしました、


 差し出された手。


 それを払いのける。


 拒絶された手は宙を掻く。


 その手はやがて引っ込められる。


 大丈夫?


 掛けられた言葉は空虚に響いた。


 手を取らず、耳を塞ぎ、瞳は何処を見つめている。


 救いを求める言葉は無く、その瞳は虚空を睨みつけていた。


 不透明な膜に覆われている世界。


 その先を見通すことは出来ず、何もすることは出来ない。


 あの子はこの世界に絶望したのだろうか?


 一人で立ち向かうことを選んだのだろうか?


 一寸先すらハッキリと見渡せない世界で。


 差し伸ばした手が彼の心に届いていることを祈る。


 この世界は理不尽で、優しくない。


 それでも、温もりがないわけじゃない。


 あの子はどうするのだろうか?


 私にはわからない。


 あの子がいつか周りを見渡せるときが来るといいと思う。


 私の手を叩いた時に、手に残った痛みを思い出してくれればいいと思う、


 この世界にも、手を差し伸べた人がいたということを。

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