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じゃがいも、無の領域へ

どうぞおてやわらかに

導入なので短いです

全8エピソードの予定です

 じゃがいもは自分自身を両手で抱き締め、孤独を抱えたまま冷たいレンガの床に身を沈めていた。世界は、レンガ越しにその芋の内側で形を保っていた核までも冷酷に冷やした。その核の生存基準は誰も知り得ない。だがしかし、その核は(まこと)であると誰が証明できるだろう。

 売れない画家の筆洗いのように濁った空が少年の目に映った。用意された分かれ道を彷徨った過去。それもまた趣のある鎖…と言うのが最もだろうか。()()()の音色、荒れた呼吸、詩をひたすらに噛み締めて虚無に浸っているだけだ。瞳を突き刺す光も、彼を罵倒する暗闇も、もう彼には何もない。お前自らが演出した孤独の歌劇、今こそ開演。

 


(≧∀≦)

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