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おじさんが若い女の子が好きな理由?

作者: 七瀬





“おじさんが若い女の子が好きな理由?”



・・・俺は嫁と結婚して20年。

俺と嫁との間には残念ながら子供を授かる事が出来ずふたりで

生活している。

さすがに20年ずっと一つ屋根の下で暮らしていると?

話す事がなく、一緒に面と向かってご飯を食べていても一言も話さ

ない事が多い。

俺達夫婦のように、子供が居ない夫婦は?

ペットを飼っている家が多いと思うのだが、俺も嫁も動物アレルギーで

ペットを飼うという選択は考えた事がなかった。




ただ全く会話がないのも寂しいと思い、俺はロボットのペットをお店で

買ってきた事があった。

でも直ぐに俺も嫁も飽きてしまい、今では押し入れの奥に眠っている。






 *






・・・そんな生活を俺は息苦しく感じ、若い女の子と浮気を繰り返す

ようになった。

もう嫁とはそういう関係に何十年となっていない。

嫁以外の女性と俺は今日も体を重ねる。

しかも? “俺に子供がいたら? そのぐらいの女の子。”

こんなおじさんでも彼女達は俺と関係を続けてくれる。

俺はとっかえひっかえいろんな女の子と体を重ねた。



『ねえ? 奥さんとは最近、してないの?』

『嫁とはもう何十年も体の関係はないよ。』

『やっぱりおじさんって、若い女の子がいんだ~』

『おじさんはみんな若い女の子が好きなんだよ、若ければ若いほど、

おじさんは好きだ。』

『“ロリコンジジイだね!”』

『皆そうさ~ そうだ! 俺の子を産んでくれないか?』

『無理よ! 奥さんが居るじゃない?』

『嫁は嫁! 君に俺の子を産んでほしんだ。』

『奥さんに怒られない?』

『・・・どうかな? 逆に喜んでくれると思うけど。』

『えぇ!?』

『“俺と嫁の子供として育てていくから、君は俺の子供を身ごもって

くれればいいんだ!”』

『キモっ! 本気で言ってるなら? おじさん頭おかしいよ!』

『おかしくても俺と嫁に子供をくれ!』

『嫌よ! このド・変態オヤジ! もう帰るわ。』

『“頼む! お金は払うよ。”』

『・・・えぇ!? お金くれるの?』

『幾ら欲しい? 君が望むだけ渡すよ。』

『・・・ご、500万円、借金があってそのお金を、』

『分かった! 俺の子を身ごもってくれるなら500万円を君に渡すよ、 

勿論! 出産費用やそれにかかるお金も俺が出す!』

『・・・わ、分かった、おじさんの子供を産めばいいのね。』

『あぁ!』






・・・俺が若い女の子と浮気をしていたのは?

俺と嫁は子供を育てたいと思ったからだ!

俺はなんだかんだ言っても、やっぱり嫁を一番愛している。

だから嫁に女性としての喜び、【子育て】を俺も一緒に協力して

育ててみたいと思ったんだ。



それにこの事は? “嫁もちゃんと理解してくれている!”

嫁の理解の元、俺は若い女の子と浮気を繰り返していたんだ。

俺のDNAを持った子供を嫁と育てる事が俺が若い女の子と浮気を

していた理由だよ。



もう嫁との間では子供は授かれない!

“嫁と結婚して5年、二人で妊活を始めた事がある!”

でも医師に、“子供はあなた達二人の間に授かれる確率は? 1%も

ないと言われる!”

俺も嫁もその医師の言葉で、妊活をやめてしまった。

どんなに努力しても子供ができないなら辛い妊活をやり続ける必要は

ないと思ったからだ。

それなら? 精子が元気なうちに俺は嫁以外の女性と体の関係をもち、

子供を授かる方が確立が高かったんだ。

“子供ができない原因は嫁にあった!”

俺は仕事が終わると? 週に3回、若い女の子と出会えるお店に行き、

体の関係を持っていた。




そしてようやく、俺とその女性との間に子供がデキる!




『安静にしてくれよ、お腹の中に大事な大事なベイビーがいるんだから!』

『今日からうちで暮らすといいわ! 用事がある時はなんでも私に言って!』

『そんなに、子供が欲しかったの?』

『勿論よ! ずっと夢見てきた子よ。』

『“俺達の初めて子だ!”』

『・・・そう、それなから良かったわ。』






その後、無事に彼女は子供を産んで俺から500万円を受け取り、

子供を置いて家を出て行った。

俺と嫁は、“我が子のように物凄くこの子を可愛がって育てた。”

かなり歳のいった夫婦に子供がデキたと近所で少し有名になったぐらい、

俺も嫁も子供を激愛していた。

俺も子供が20歳になるまでは元気で仕事をしないとなって思っている!

何より嫁の嬉しそうな顔が俺は一番嬉しかった。

子供が家にいる事で、俺と嫁との関係性も変わり、よく子供の事で

話すようにもなった。

子供が居るという事は? いいこと尽くしなんだと今は分かるよ。

可愛いベイビーをこれからは大事に育てていく。



ただいつか? この子が知る時が来るのだろう。

“嫁とは一切! 血の繋がりがない事を、、、。”

それでも嫁をこの子には、母親と思ってほしい!

俺が愛しているのは嫁だけだ、キミのお母さんは今ここに居る

この女性がたった一人の母親なんだよと子供が大きくなったら

話すつもりだよ。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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