トラピッチェ・ガーネット
スライスルース1.12ct
原石2.27ct
中国浙江省杭州市淳安県河村村
原石透過状態
Trapiche Garnet
トラピッチェガーネット
Grossular Garnet
和名:なし
硬度:6.5~7.0
分類/グループ:珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)/ガーネットグループ
化学組成:Ca3Al2(SiO4)3
内部の黒いのは非晶質炭素
比重:3.59
副屈折率:等軸晶系に副屈折はない
蛍光(通常認識):なし~あり
長波蛍光:なし~赤
短波蛍光:なし~赤
条痕:白
主な色:無色に黒色インク、または炭素分が多すぎて真っ黒
発見年:2022年?
登録年:2024年?
発見地:Unnamed carbonaceous limestone, Chun'an County, Hangzhou, Zhejiang, China
2024年に突然現れた新種で
過去GIAから2023年に発表された
ベトナムのイェンバイで
赤色に白が入るアルマンディンガーネットで
トラピッチェと呼ばれたものがありはしたが
それ以外にはないと言われ続けていた
ガーネットでのトラピッチェ。
それもトラピッチェと聞いてだれもが思い浮かべる完璧な物が多く
一躍大人気になった。
ガーネットの種別としてはグロッシュラーガーネットとなり
グロシュラー純度としては複数個調べられたものからの算出だと
98.68%グロシュラーと合致と
かなり高い割合のグロッシュラーで
黒部分以外はたしかに完全無色なので
トラピッチェリューコとも言えるかもしれない。
発見自体は2022年ごろに採掘されていたらしいが
あまりにも真っ黒すぎたので
当初黒色ガーネットのメラナイトだと思われていたようで
透過でトラピッチェが出るとは思われなかったらしい。
発見地ではあまりにも一躍大人気になったがゆえに
産地が荒らされまくってもう見る影もないという噂もあり
また後に採られた物は
炭素が多すぎてほぼ透過しない真っ黒で
トラピッチェにならない物も多かったらしく
一気に高騰してきており
まだあるうちに入手するのを
検討したほうがいい1石となりつつある
また他のトラピッチェが出る宝石と違い
結晶がかなりちいさくよほど薄くしない限り
1結晶から1スライスしか作れない為
それも高騰の一つの原因であり
なおかつC軸でスライスしないと
うまくトラピッチェが出ない様で
最初期の物はかなり失敗も出たらしい。




