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トリフィライト

挿絵(By みてみん)

0.69ct

ブラジル産


Triphylite

トリフィライト

和名:トリフィル石

硬度:4.0~5.0

分類/グループ:燐酸塩鉱物/トリフィライトグループ

晶系/産状:斜方晶系/柱状、塊状、粒状など

化学組成:LiFe2+PO4

劈開:2方向に完全

比重:3.42~3.58

屈折率:1.689~1.703

副屈折率:0.008

分散度:強い

蛍光(通常認識):無し

長波蛍光:無し

短波蛍光:無し

条痕:白、灰色

主な色:茶緑色、薄緑灰色、ビビアナイトを含む場合青色

多色性:なし

発見年:1834年

登録年:1834年

発見地:Hühnerkobel Mine (Hennenkobel Mine), Rabenstein, Zwiesel, Regen District, Lower Bavaria, Bavaria, Germany


先に紹介したトリプライトと非常に似通った名前ではあるが

名称由来が異なっており

リチウム、鉄、マンガンの3つの正イオンを持つと考えられて

ギリシャ語の τοίς 『tria(3)』とφυλή 『phylon(グループ』から

命名されました。

ただし組成にもあるように後年マンガンは含まれていないことが確認されています。

おそらくは同グループとの固溶体から検出されたものと推測されています。


鉱物的には多色性はないものではあるが

時折多色性が顕著と間違った表記で書かれる場合がある。

どちらかというと多色性というよりは

変色性と言った方が正しく

カラーチェンジが見られるものがある。

一番上の写真のように白色LED下などでは

茶色を噛んだ緑だが

挿絵(By みてみん)

ニップル球など白熱光下では

このように赤に激変するものがある。

また酸化の具合によって色が変化するほか

劈開に沿って別の鉱物が入り込み

特に有名なものにビビアナイトが入り込み

青く見える物が有名な他、

トリフィライトの塊の周りにトルマリンが縁取った物も存在する。


膨大な数が存在する燐酸塩鉱物の中では

本鉱を代表とするトリフィライトグループに属し

同じグループには

ヘテロサイト(Heterosite)

(Fe3+,Mn3+)PO4

カレンウェバーライト(Karenwebberite)

NaFe2+PO4

リチオフィライト(Lithiophilite)

LiMn2+PO4

ナトロフィライト(Natrophilite)

NaMn2+PO4

パープライト(Purpurite)

Mn3+(PO4)

シンフェライト(Simferite)

LiMg(PO4)

トリフィライト(Triphylite)

LiFe2+PO4

上記7鉱物種が属しています。

トリフィライト以外は

パープライトが稀に丸玉にされる程度で

ほぼ知名度がありません。

最近はトリフィライトがインクルージョンとして入った

トリフィライトinクォーツも人気にはなっています。


ルースになるほどの高品質な物は

ほぼブラジル・ミナスジェライス州産の物となりますが

鉱物的にはちらほらと産出があり

アルジェリア、アンゴラ、アルゼンチン、オーストラリア、

オーストリア、ボリビア、カナダ、中国、

チェコ、フィンランド、フランス、ドイツ、

イタリア、カザフスタン、キルギスタン、

マダガスカル、モロッコ、ナミビア、ポーランド、

ポルトガル、ルーマニア、ロシア、ルワンダ、

南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、

イギリス、ウクライナ、アメリカ

などで発見されている。


日本からは1977年に

茨城県かすみがうら市千代田町雪入から発見報告があります。

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