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パラージライト(濃紅銀鉱)

挿絵(By みてみん)

濃紅銀鉱

0.43ct、メキシコ・Zacatecas産

挿絵(By みてみん)

透過


PYRARGYRITE

パラージライト

和名:濃紅銀鉱

硬度:2.0~2.5

分類:硫化鉱物/銀の硫化鉱物

晶系/産状:六方晶系(三方晶系)/角柱状、微小結晶集合塊

化学組成:Ag3SbS3

劈開:明瞭

比重:5.8

屈折率:不明

副屈折率:不明

分散度:不明

蛍光:なし

条痕:赤紫

主な色:暗い赤、赤みがかった黒など

多色性:不明


パラージライトと言ってもあまり通用せず、

国内では和名の「濃紅銀鉱」のほうがとおりがよいほどに

鉱物標本ではそれなりに名の通った石ではあるが

ルースの流通が極端に少なく、

知られていない石の一つ。


英名の読みは基本的にパラージライトとカナ表記されるが

稀にピラージライトやパイラルガイライトなどと書かれることもあるが、

パイロープ(PYROPE)・ガーネットもピロープとは言わないですし

他にもパイライトとかハイドログロッシュラーとか

ハイパーシンとかパイロクスマンガイトとか

「PY」で始まるものは大抵ハイかパイです。

PY始まりのピもしくはヒ読みで存在するものと言うと

ヒヤシンスとかピラミッドとか俗称ものばかりですから、

カタカナ表記であればやはり「パラージライト」の方がいいのかもしれません

ただ名の由来はギリシャ語の火を意味する「ピル」と

銀を意味する「アルグロス」なので

ピラージライトでもあながち間違ってもいないかもしれません。

英名発音をカタカナ表記することの限界でしょうねw

例を言えばアクアマリンとアクワマリン、ダイヤモンドとダイアモンド。

どちらも音だけで聞けば大差ないですしそう気にすることもないかとは思います

どうしても気になるならやはりPYRARGYRITEと

英名表記すればよいだけのこと


さて濃紅銀鉱ですが、保存が難しいです。

光に当てると短時間で黒ずんでしまいます。

一応木綿の布なので拭くと取り除けるものではありますが、

気になるなら保存の際に黒い紙に包んでおけば

変色を最低限におさえることが出来ると言われますが

多少の変色は防ぎようがなく長い目で見ると黒ずむの宿命でしょう。


主な質の良い結晶の産地はチリ、メキシコ、ペルーの3ヵ国。

他にもボリビア、チェコ、ドイツ、イタリア、

スペイン、アメリカ(アイダホ州、ネバダ州)など

日本でも採れ宮城県細倉鉱山や

鹿児島県串木野鉱山などでは大きな結晶が採れていたようだ。


この濃紅銀鉱によく似た鉱物に淡紅銀鉱(PROUSTITEプルースタイト)がある

見ためも、産する鉱脈も、黒くなる性質もほとんど同じで一見しただけではわからない

一応濃紅銀鉱のほうが透明性が低いことがおおいようだが、

それも肉眼のみで正確に見極めることは難しく

正確に見分けるのは成分分析するしかないようで

アンチモンを含むのが濃紅銀鉱で、ヒ素を含むのが淡紅銀鉱。

濃紅銀鉱も淡紅銀鉱も「銀鉱」の文字があることでわかるようにどちらも主要な銀鉱石。

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