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ユークレース

挿絵(By みてみん)

左から

0.53ct

ブラジル産

1.16ct

ジンバブエ産

0.35ct

ロシア・ウラル地方産


Euclase

ユークレース

和名:脆玉石,(ゼイギョクセキ)

 あまり使われず英名そのままユークレースの方が多い

硬度:6.5~7.5

分類:珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)

晶系/産状:単斜晶系/卓状、柱状

化学組成:BeAl(SiO4)(OH)

劈開:1方向に完全

比重:3.05~3.10

屈折率:1.650~1.676

副屈折率:0.020~0.025

分散度:0.016

蛍光(通常認識):なし

長波蛍光:なし

短波蛍光:なし

条痕:白

主な色:無色、黄色、淡青色、青、淡緑色、紫色、白色、限られた地域でピンク

多色性:微弱な3色性

発見年:1792年?

登録年:1792年

発見地:Ouro Preto, Minas Gerais, Brazil


アウイナイトでも有名になったハウイ博士が命名した石の一つで

「容易に割れる」という意味のギリシャ語で

eu(εὖ)とklasis(κλάσις)からつけられており

名前の通り簡単に劈開してしまうために

カット難易度はかなり高くルースは難しいのだが

ルースにした際のテリはよく

色も多彩な為にルースコレクターに人気の1石。

特に昨今は絶産したとも言われる

ジンバブエ産の濃い青の物は

非常に高額になっていたり、

2018年6月頃にブラジル・バイア州で

ピンク~オレンジ色の物が発見され

非常に稀有な為に標本・ルース共に高額になっており

鉱物コレクター・ルースコレクター共に

垂涎の色となっている。


組成的にはベリルの組成Be3Al2Si6O12と

非常に酷似しており、

産地自体もベリルが採れるところから出る為に

ベリルが変化したものだろうという見方がある。

ルースとして出回る産地としては

非常に濃い青が魅力のジンバブエ産、

新しい色のピンクが魅力のブラジル産、

そのほかコロンビア産や古の産地としてのロシア産など

各国それぞれの特徴もあり

人気の1石となる。


発色要因は入る不純物によって変化するため

一概には言えない部分はあるが

ブラジルの物はクロムによる青だが

似た色でありながら濃いジンバブエの物は

ブラジルの物より2倍以上の鉄分を含んでいる事が多い。

またコランダムのようにチタンによる色ではないかとの見方もあったりと

要因を一概に言えるものではない。


鉱物としての産地は

先にも述べたルースとしての産地以外にも

オーストラリア、オーストリア、ベルギー、

カナダ、中国、チェコ、フィンランド、

ドイツ、イタリア、マダガスカル、モザンビーク、

ミャンマー、ナミビア、ノルウェー、ペルー、

ポルトガル、スペイン、スリランカ、

スウェーデン、スイス、タンザニア、イギリス、

ウクライナ、アメリカ、ウズベキスタンと

案外色々な所から産出しており

また日本でも発見報告があり

岐阜県中津川市福岡鉱山で微細な結晶が見つかったと報告がある

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