エレメジェバイト
ルース0.16ct
Mile 72, Cape Cross area, Arandis Constituency, Erongo Region, Namibia
原石0.12ct
Erongo Mountains, Karibib Constituency, Erongo Region, Namibia
Jeremejevite
エレメジェバイト、エレメージェバイト、
ジェレメジェバイト、イェレメファイト等
和名:エレミア石、エレメエフ石など
硬度:7.0(6.5~7.5)
分類:硼酸塩鉱物
晶系/産状:六方晶系/長柱状、角柱状、斜柱状、小粒状、稀に放射状など
化学組成:Al6(BO3)5(F,OH)3
劈開:なし
比重:3.28~3.31
屈折率:1.653~1.640
副屈折率:0.007~0.013
蛍光(通常認識):なし
長波蛍光:なし
短波蛍光:なし
条痕:白
主な色:無色、淡青緑色、青色、淡黄褐色
多色性:強い2色性(淡青色:無色~淡黄色)
発見年:1883年
登録年:1883年
発見地:Soktuj Gora, Adun-Cholon Range, Nerchinsky District, Zabaykalsky Krai, Russia
読みが難しい石として度々話題に上り
カナ表記では色々な書き方がある石。
一応は和名としてエレミア石が一番書かれやすいので
カナ表記もエレメジェバイトが多いが
エレメージェーバイトなど延ばす書き方などもあり
非常に多くの書き方がある。
1883年にフランスの鉱物学者アレクシス(Alexis Damour)が
ロシア・シベリア・ネルチンスク地区で発見した石で
ロシアの鉱物学者であるエレミエフ(Pavel Vladimirovich Eremeev )に
ちなんで命名された。
発見以降微小な小粒状でしか見つからず、
なおかつ産地が少なく、
一部の鉱物コレクターのみが知る物であったが
1974年にナミビアで大きめの結晶が見つかり、
ルースにされることも増え
レアストーンコレクターが騒がしくなることになった。
ただしルースになるような結晶は発見から2024年現在まで
ナミビアでしか見つかっておらず
他の産地は微小結晶にとどまりルースは不可能。
なおかつ非常に産地が少なく、
最初の発見地ロシア、ルースになりえるナミビア以外では
ドイツ、ミャンマー、タジキスタン、マダガスカルのみと
産出自体非常に少ない。
なおかつ残念ながら
ナミビア産のルースになるような物も
昨今産出が激減しているらしく
昔は最初の写真のような濃い青も
稀に見かけることはあったが
昨今濃い物は皆無に近く、
淡い水色のものや無色のものばかりとなっており
名前の珍しさも相まってレアストーン好きには
たまらない石となっている。
新たな産地が見つからない限りは
今の状況が続くと思われ
とりあえず色は考えずに一個は
確保を検討してもいいと思います。