カラーレストルマリン(アクロアイト)
0.34ct
タンザニア、ムワジャンガ産
Mwajanga diggings, Simanjiro District, Manyara Region, Tanzania
Tourmaline var. Achroite
(elbaite or fluor-elbaite)
カラーレストルマリン(アクロアイト)
(フッ化エルバイトトルマリン)
和名:電気石
硬度:7.0~7.5
分類/グループ:珪酸塩鉱物/トルマリングループ
晶系/産状:三方晶系/柱状、稀に累退構造
化学組成:Na(Li 1.5Al 1.5)Al6(Si6O18)(BO 3) 3(OH)3(OH)
劈開:1方向に不完全
比重:2.90~3.40
屈折率:1.614~1.666
副屈折率:0.014~0.040
分散度:0.017
蛍光(通常認識):なし
長波蛍光:なし
短波蛍光:なし
条痕:白
主な色:無色
多色性:なし
発見年:古すぎて不明
承認年:2011年
公開年:2013年
発見地:2か所ありブラジルのミナスジェライス州ウルブ鉱山とクルゼイロ鉱山
一般的にはただ単に「トルマリン」と呼称されているが
ドラバイト、ウバイト、エルバイト、
ショール、リディコータイト、という
宝石種の物は主に5種に分類され
その内一般的な宝石として使用されるトルマリンは
基本的にエルバイトトルマリンになる。
IMA内でも長く議論されていた部分で
各種鉱物を細分化して再検討された2005年以降、
2011年にようやく分析が終わり承認された種が
弗素優勢のフルオエルバイトであるが
存在そのものは長く認知されていた部分で
弗素優勢のこのフルオエルバイトというのは
基本的には一般的に出回るエルバイトトルマリンの
大半がこのフッ化エルバイト。
そんなフッ化エルバイトの純粋な端成分の物は
無色透明の物となり
昔からアクロアイトという別名が与えられ
存在は認識されていたものです。
ただ正確な鉱物種名というより
通称に近い部分もあり、
最近はあまり使わない名称となっているように感じ、
ホワイトトルマリンやカラーレストルマリンの
名称を使っている事が多い気がします。
尤もトルマリンは成分による名称ではなく
色だけで判断された名称が多く古くから使われており、
無色のアクロアイト
明るい黄色のカナリー
青色のインディコライト
緑色のベルデライト
赤~ピンク色のルベライト
赤紫のシベライト
赤+緑色のウォーターメロン
2色のバイカラー
3色以上のパーティカラー
茶色のドラバイト
黒色のショールと
見た目だけで言われていました。
ただ最近はブルートルマリンなど
色名+トルマリンで言われることが増えてはいます。
またこの無色透明のトルマリンは
昨今全く採れておらず非常に数が少なくなっており
探そうとすると見つからない石となるので
今回の紹介となりました。
ちなみに非常に長くなる為説明は省きますが
細分化登録されて以降
トルマリンの種別は正確には
49種にも及び
実は非常にややこしい種別だったりします。
興味がある方は是非調べてみてください