カラーレス・アパタイト
0.56ct
アフガニスタン,バタクシャン産
Apatite(Fluorapatite)
アパタイト(フッ化アパタイト)
和名:燐灰石
硬度:5.0
分類/グループ:燐酸塩鉱物/アパタイトグループ
晶系/産状:六方晶系/柱状、板状、塊状、粒状
化学組成:Ca5(PO4)3F
劈開:2方向に不完全
比重:3.10~3.35
屈折率:1.632~1.642
副屈折率:0.001~0.013
分散度:0.013
蛍光(通常認識):なし
長波蛍光:黄色石、緑色石に白濁や黄濁蛍光
短波蛍光:微弱~弱黄濁蛍光
条痕:白
主な色:無色、黄、青、褐色、赤紫、灰色、ピンク、紫など
多色性:あり(地色によって変化)
発見年:1780年後半ごろ(アパタイト)
変更年:1860年(フッ化アパタイト)
発見地(フッ化アパタイト):Sauberg Mine, Ehrenfriedersdorf, Erzgebirgskreis, Saxony, Germany
世間一般的にはただ単にアパタイトとだけ言われているが
組成強調をするために1860年に細分化されていて
その中でも一般的に出回るアパタイトは
弗素優勢のフッ化アパタイトであることが多い。
フッ化アパタイトには
マンガノ(二価Mn含有)、クプロ(CuO含有)
ソーダ(Na含有)、サルファ(硫酸塩含有)、
ストロンチウム(Sr含有)、カーボネート(燐酸基が炭酸基に一部置換)
サーミアイト(Srの他REE含有)など
複数の変種が存在し、
単にマンガノアパイトなどと呼ばれはするが
これも正確にはマンガノフルオアパタイトなどと
非常に長いのが正式名。
またアパタイト自体にも弗素優勢以外にも
塩素優勢のクロロアパタイト
水酸基を含むハイドロキシアパタイト
がありアパタイトとだけ記載する場合の
基本組成としてはCa 5 (PO 4 ) 3 (Cl/F/OH)と書かれることがある
なおアパタイトグループには有名な物だけ書いても
パイロモファイト、ミメッタイト、バナディナイトなどが属し、
全て合わせると18種ほどが属した大きなグループとなる。
そのようなアパタイトは
硬度5と硬い部類ではないが
魅力的な色も多くルースも非常に多彩で
一時期はパライバカラーの物は
パライバカラーアパタイトなどと呼ばれて
非常に多く流通しており
他の色も含めてありふれた石の一つではあり
その中で無色のアパタイトはルースで捜し出すと
他の色が多すぎる為に案外探しだすと見つからない為
今回紹介させていただきました。
なお今回の物は蛍光性を持っていて
長波で赤オレンジ系の蛍光
短波で青紫系の蛍光がありました。




