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フォスフォフィライト

挿絵(By みてみん)

ボリビア・ポトシ産

ルース0.32ct

ラフ1.33ct


Phosphophyllite

フォスフォフィライト

和名:燐葉石

硬度:3.0~3.5

分類:燐酸塩鉱物/亜鉛の含水燐酸塩

晶系/産状:単斜晶系/柱状結晶、卓状結晶

化学組成:Zn2(Fe,Mn)(PO4)2・4H2O

劈開:極強、1方向に明瞭

比重:3.08~3.31

屈折率:1.595~1.621

副屈折率:0.021~0.033

分散度:不明

蛍光:長波・変化なし、短波・紫色蛍光

条痕:不明

主な色:無色~帯青緑色

多色性:微弱(三色性)



レアストーンと言われたら真っ先に言う人も多いであろう

ある意味王道のレアストーン。

ルースコレクターも鉱物コレクターも垂涎の宝石。

それがこのフォスフォフィライトといえるだろう。


昔はコレクターの中でも知る人ぞ知るというような位置づけであったが

某アニメで主人公になってからはその認知度が跳ね上がってしまい

そこまで石に興味がない人でも

どこかで聞いたことがあるようなといったレベルにまでなり

放映直後はミネラルショーに行けば

あちこちのブースで見かけるほどにはなった。

放映からはだいぶ時間も流れ落ち着きはしたものの、

その当時に需要が増えたことによる高騰と、

一時的とはいえ日本に集中して集まってしまったために

元々数の少なかったフォスはさらに減ってしまうことになり

現在では見つけるのも一苦労になっているうえに

高騰は多少落ち着いたものの

放映前の価格には戻っておらず

今も高いままとなり垂涎の1石という立ち位置は

むしろ押し上げられた感がある。


宝石になるようなカットできる良質の結晶は唯一ボリビアのみで、

このボリビアでも採れる結晶の大半は破片状結晶で、

そこから得られるカットルースは小さなものになる

(良質でなければドイツやアメリカ・ニューハンプシャー州からも採れる)


このフォスフォフィライトはもろく欠けやすく

硬度も低くで非常にカットしづらいものなので滅多にカットされることがない。

しかもこの脆さゆえに熟練のカッターでも

10個研磨して2~3個作れれば上出来というほど難しいものなのだそうだ

それゆえに小さなルースでもかなりの高額になってしまう


また大きな結晶もなくはない

だがその高額ゆえに割るわけにはいかず、

研磨されることはほとんどないに等しい

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