コルンバイト
1.35ct
ブラジル・ミナスジェライス産
ColumbiteまたはNiobite
コルンバイトまたはニオバイト
和名:コルンブ石、ニオブ石
硬度:6.0
分類/グループ:酸化鉱物/コルンバイトグループ
晶系/産状:斜方晶系/短柱状、粒状など
化学組成:(Fe, Mn)Nb2O6(基本組成式)
劈開:1方向に明瞭
比重:5.3~7.3
屈折率:2.29~2.40
副屈折率:不明
分散度:不明
蛍光(通常認識):なし
長波蛍光:なし
短波蛍光:なし
条痕:黒褐色
主な色:黒、褐色、
多色性:なし
発見年:1737年
登録年:1801年
改訂年:2023年
発見地:アメリカ、コネチカット州ハダムと言われている
コルンバイトは基本的に金属的な黒色をしており
なおかつほぼ不透明なために
ルースにされることはほぼない為
探してもそうは見つからない石の一つ。
どちらかというと近縁種であるタンタライトの方が
まだルースにされているイメージですが
どちらも不透明黒色な為に
完全なコレクターストーンと言えます。
ただし
上記に書いたように2023年とつい最近、
IMAにより改訂が行われており、
コルンバイトスーパーグループという定義が追加され、
このサブグループとして
コルンバイトグループ、サマルスカイトグループ、
イクシオライトグループ、ウォジナイトグループ、
ウォルフルマイトグループ、Tantalaeschynite-(Ce)グループの
6つに分かれており、
その中のコルンバイトグループには
Columbite-(Fe) 、Columbite-(Mg) 、Columbite-(Mn)
Tantalite-(Fe) 、Tantalite-(Mg) 、Tantalite-(Mn)
Qitianlingite
上記7つの種が属しており、
非常にややこしいことにニオブとタンタルが
固溶体を成しているために
詳細な成分分析を行わないと
どれになるのかは分からない。
その為に英名表記だと
Columbite-(Fe)-Tantalite-(Fe) Seriesなどと書かれる場合も多い。
一応今までの通例で
ニオブが多いとコルンバイト、
タンタルが多いとタンタライトと表記はされているが
上記のようにコルンバイトとタンタライトの中でも
鉄、マグネシウム、マンガンの
含有量の違いにより細かく分けられてはいるが
まだここまで詳細に分析されたルースは見たことがない。
その為に詳細に調べない場合や調べなくても構わない場合などに
コルタンという通称を用いる場合もある。
またこのコルンバイトですが
1801年にチャールズによってコルンバイトから
新元素ニオブを発見しており、
この時にアメリカ大陸発見のコロンブスに敬意を表し
新元素にコロンビウムと名付けたために
今現在も英米圏ではニオブと言わずにコロンビウムと
呼ぶ場合もある。