ペイナイト
0.10ct
ミャンマー・モゴック産
別角度
Painite
ペイナイト
和名:ペイン石
硬度:7.5~8.0
分類:硼酸塩鉱物
晶系/産状:六方晶系/卓上結晶、細長い結晶
化学組成:CaZrAl9(BO3)O15
劈開:不明瞭
比重:4.00~4.03
屈折率:1.787~1.816
副屈折率:0.029
分散度:不明
蛍光(通常認識):あり
長波蛍光:なし~微赤蛍光
短波蛍光:鮮赤蛍光
条痕:不明(情報なし)
主な色:暗赤色、茶色、極稀にピンク
多色性:強い2色性(濃赤色:帯褐橙色)
発見年:1952年
登録年:1957年
発見地:Ohngaing, Mogok Valley, Mogok Township, Pyin-Oo-Lwin District, Mandalay Region, Myanmar
発見から1978年までたった2個しか見つからず、
1979年に3個目、2001年に4個目と
あまりにも見つからない石で
市場に流通するものではなく、
博物館でしか見れないような
まさにレアストーンの代名詞とも言える1石と言えた。
ところが2002年に
ミャンマー北部であらたに複数個見つかりはしたものの、
まだまだ数は数えれるほどしかなく、
2004年までカット石もたった2個しか作られなかった。
ただ今までと違い2002年発見の物は
結晶形が崩れ切っていなかったので
近くにあるのではと念入りに探された結果、
2004年末ごろに状況が一変。
原産地の漂砂鉱床の近くで
初生鉱床が発見され大きな話題となった。
さらに2005年6月に新たにモゴックで2か所大きな鉱床が発見され
このころから市場に流通しはじめ
なおかつ硬度も8あり
劈開性も弱く宝石として使える強度でもあり
大々的に販売され始めたのだが
残念なことにほとんどが黒っぽい赤~茶と
暗い物が大半でとてもではなく綺麗とも言えず
地味な見た目な為に人気の宝石となることはなかった。
いいように言ったとしてもアルマンデインガーネット系の
暗い黒赤系でありそれならもっと安価なガーネットでいいよと
なってしまった。
ただし上記データにも書いたように
ピンクペイナイトともなると
人気もすごく高くなるが出る数があまりにも少なく
ピンク色が出ると書かれることすらないほどになり
眼にすることはまずないほどになる。
数が出るようにはなったものの
今現在もミャンマーでしか見つかっていない石ではあるので
レアストーンとして名を挙げられる物ではある。
産地は上記に書いたように
ミャンマーのみで
その中でもカチン州の
Namyazeik , Hpakant Township , Mohnyin District, Kachin State
上記と
モゴックの
Baw-lon-gyi east, Baw-lon-gyi (Big Ball), Kyatpyin Central,
Myan Gyi mine (Myaing-Gyi mine), Thurein-taung, Kyauk-Pyat-That
Tha-gyi-loo, Thurein-taung, Kyauk-Pyat-That,
Hinthar-taung (Hinthar hill), Wet-loo (Wetloo), Kyauk-Pyat-That,
それとタイプロカリテイの原産地のみの
6か所からしか産出していない。
次回更新は明日9時予定です。




