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ヴェイリネナイト

お久しぶりです

すこしづつ更新を再開いたします

挿絵(By みてみん)

左 0.17ct

右 0.075ct

パキスタン産


Väyrynenite

ヴェイリネナイト、ヴァイリネナイト、

ベイリネナイト、バイリネナイトなど

和名:ベイリネン石

硬度:5.0

分類/グループ:燐酸塩鉱物/ヘルデライト亜種

晶系/産状:単斜晶系/微細結晶集合、稀に短~長柱状結晶

化学組成:MnBe(PO4)(OH,F)

劈開:3方向に完全

比重:3.22

屈折率:1.638~1.667

副屈折率:0.026~0.027

分散度:不明

蛍光:なし

条痕:白

主な色:淡いピンク、濃いめのピンク、オレンジレッド、茶色、淡い灰色

多色性:3色性(オレンジ:ピンク~赤:濃い赤)

発見年:1939年

登録年:1959年

発見地:Viitaniemi pegmatite, Eräjärvi area, Orivesi, Pirkanmaa, Finland


発見は1939年に新種の鉱物の可能性があると

オレグによって報告されたものの、調査が進まず、

1954年に上記発見地から新たに発見された物から

追加の科学的分析を行い鉱物学的データが取れた為

1959年にようやく登録できた、

比較的歴史の浅い鉱物。


グループとしてはこちらも希少石となる

水酸ヘルデル石のカルシウムがマンガンに置き換わったもので

どちらもルースはあまり見ることはない。


産出地が非常に少なく

最初の発見地フィンランドのOrivesi, Pirkanmaaのごく限られた地域や

アフガニスタン、中国・福建省、カザフスタン、

パキスタン、ポルトガル、ロシア、スペイン

スウェーデン、アメリカ(メイン州、ウィスコンシン州)など

非常に少なく、

レアストーンとして鉱物標本界隈では

ロードクロサイトに似たネオン感も感じるピンク色で

人気はあったものの

ほとんどが微細結晶集合体であり

単結晶が少なく、なおかつ結晶が

インクルージョンやクラックが非常に多く

ファセットできるものが皆無に近く

宝石・ルースとしては流通がなかった。


元々人気のあったロードクロサイトにそっくりで

劈開強で硬度も3.5しかなかったロドクロよりは

同じく劈開は強いとはいえ

硬度が5.0あり、なんとかアクセに出来そうなのと

パキスタンで比較的大粒の結晶が出てきたために

2010年頃あたりからルースが出てきたが、

数が採れない物ではあるので

インクルージョンがある物が多く

アイクリーンなヴェイリネナイトとなると

元がレアストーンなだけにそうは見れない

非常に稀少な1石となる。


次回更新は明日9時です。

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