キュプライト
1.08ct
ナミビア・ツメブ鉱山産
Cuprite
キュプライト、キュープライト、クープライトなど
和名:赤銅鉱
硬度:3.5~4.0
分類/グループ:酸化鉱物(酸化銅)/銅鉱石
晶系/産状:等軸晶系/立方体、八面体、稀に十二面体、
化学組成:Cu2O
劈開:なし
比重:5.85~6.15
屈折率:2.849
副屈折率:なし
分散度:なし
蛍光:なし
条痕:赤茶色
主な色:黒、赤、暗赤色
多色性:あり(黒、赤)
登録年:1845年
鉱物としてもルースとしても一定の人気があり
激レアストーン!というほどではないが
基本的に金属光沢が強い黒にしか見えない為と
硬度が低くルースにされることはそれほど多い石ではない為、
掲載させていただきました。
宝石としてより銅の原料として一番用いられている
主要銅鉱石としての側面が強い。
1845 年に Wilhelm Karl von Haidinger によって、
組成の銅を意味するラテン語の「cuprum」から命名されました。
同質異像(同じ組成の結晶構造が違う)の物として
キャルコトリカイト(Chalcotrichite)(針銅鉱)も
存在しているがかなりマイナーで知られていない。
また近い組成組成CuOの黒銅鉱(Tenorite)もあるほか、
銅の鉱物としてはたくさん存在しており
有名な物を列挙するだけでも
ネイティブカッパー(自然銅)、キャルコパイライト(黄銅鉱)、
コベライト(銅藍)、ボーナイト(斑銅鉱)、
アズライト(藍銅鉱)、カルカンサイト(胆礬)、
マラカイト(孔雀石)、クリソコラ(珪孔雀石)など
多く存在している。
話を戻してキュプライトのうち
写真のナミビア・ツメブ鉱山産の物は
内部にキュプライト、
外側に膜をはるように全面をマラカイトが覆っている物が見つかり
このキュプライトは酸化が進んでいない為に
透明度が非常に高く、
最高峰のルースとなりえる。
他の産地でも透明度を保っているものはあるが
この産地の物は飛びぬけて透明感が強く
透過させなくてもしっかり赤色が分かり
さらに透過させると
抜群の赤を見せる為非常に人気が高い。
ただしツメブ鉱山はすでに閉鉱しているため
現在は入手困難となっている。
独特の赤色が人気な為に昨今は各地産地のルースが出回るようになっているが
元々ルースにされるものは
コンゴ・マシャンバ鉱山産、フランス・シェシー銅山産、
ナミビア・オーガンジャ鉱山産、ナミビア・エミケ鉱山産、
アメリカ・アリゾナ州・ビスビー産など
限られた産地しかなかった。
最近では
オーストラリアのRed Dome mine産や
ロシア産なども見かけるようにはなっている。
鉱物としての産地は
世界中かなり多くの場所で採れる為、
主な有名産地だけにとどめますが、
オーストリア、アメリカ・アリゾナ州、
ナミビア、ルーマニア、ドイツ、
フランス、ロシアなど。
日本でも各地で採掘されており
愛知、秋田、愛媛、福岡、福島、岐阜、
広島、北海道、兵庫、石川、岩手、鹿児島、
三重、新潟、埼玉、滋賀、静岡、茨城、
東京、鳥取、山口など
各地で産出しています。
石フリマ出店準備の為、
しばらく更新をストップします。
次回更新は7月8日以降となります。
楽しみにされている方はもうしばらくお待ちください




