プルースタイト(淡紅銀鉱)
0.23ct
ペルー・リマ・オヤン・ウチュチャクア産
上記透過撮影
proustite
プルースタイト
和名:淡紅銀鉱
硬度:2.0~2.5
分類:硫化鉱物
晶系/産状:三方晶系/柱状結晶、不等辺面体結晶、菱面体結晶など
化学組成:Ag3AsS3
劈開:3方向に明瞭
比重:5.57~5.64
屈折率:2.792~3.008
副屈折率:0.295~0.296
分散度:不明
蛍光:長波・短波共になし
条痕:朱赤色
主な色:緋色、朱色、灰赤色、銀赤色
多色性:あり(暗赤色~鮮赤色)
濃紅銀鉱のところでも少し触れた、
非常によく似た鉱物で肉眼での判別は
ほぼ不可能で、なおかつ産地も鉱脈も
どちらも同じところから出てくるために
成分分析をするしか見分ける方法はない。
アンチモンを含むものが濃紅で、
そのアンチモンがヒ素に置き換わったものが淡紅。
その為に見た目や性質、産出域など同じ部分が多い。
大きな結晶になりにくく、色から辰砂と間違われることもある。
銀の鉱物であり、
その見た目も相まって濃紅も淡紅も合わせて
「ルビー・シルバー」と呼称されることがある。
最良質の本鉱(鉱物標本界隈)はチリ産と言われているが、
他の産地からも多く出ており、
多くはパラージライトとともかぶってくるが
オーストリア、カナダ、フランス、ドイツ、メキシコ、
モロッコ、スペイン、ペルー、アメリカなど
各国から出ていて、
産地ごとに蒐集するコレクターも存在している。
なおパラージライトもそうではあるが
プルースタイトも紫外線により黒化が進むと言われ
保存が難しく、採ってすぐの赤色を保つことは不可能とまで言われている。
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次回更新日は14日10時です。




