5話
あ
「そうか・・・・・・お前が決めたことだ頑張れよ」
マスターは少女、アリスの話をすんなりと受け入れてくれた。このギルドでは俺の妹が欠乏症になってからこの病に理解がある。いずれアリスも顔を出すと思うのでとてもありがたい。
「しかしどうするよリード、治療法見つけるったってそう簡単じゃねえぞ、何十年もかけて医者や治療師が模索してるが何の手掛かりも出ねえ病だ」
「ええ、分かってます、でも俺が彼女を見つけたのは偶然じゃないと思っている。運命が俺に行けと言っている・・・・・・気がするんです」
今はある程度貯蓄があるが元は独りの身、養っていく余裕はあまりない、でもアリスを俺が見つけたのはきっと意味があるはずだ。そう思いたい。
「暫くはここを拠点にしてある程度したらビフレストを目指したいと思います」
「ビフレストってえとあの医療大国だな、まあそこが一番情報が落ちるだろうな」
ビフレストはここからだとかなり遠い。急いで行っても1か月以上はかかる距離にある。旅に出る前にアリスの体力回復と資金調達が今の目標だ。
「というわけでマスター、いい依頼あったら回してください暫くは何でもやりますよ」
「おう、分かった回したるよ、そうだな・・・・・・」
「これなんてどうですか!」
依頼を眺めているとよこからラドリーが声をかけてきた。
「幽霊屋敷の調査です!あの町の角にあるお屋敷です!主のバッハーさんが亡くなって親族の方が来てたんですけど1日で急に出て行ってしまって、聞いた話だと化け物が出ると言って出て行ってしまったらしいんです」
「後日ギルドにその親族の方グレルダさん、依頼人ですね、が来まして屋敷の調査の依頼をお願いされましたなんと報酬金貨100枚です!破格ですよこれは!」
依頼人が貴族とはいえこれは破格だ、しかしこんな依頼誰でも飛びつきそうだが・・・・・・
「あ、不思議そうな顔してますね、最初は何人も調査に出たんですよ、しかし何も見つからずひとまず依頼人に屋敷に戻ってもらったらやっぱり出るじゃないか!とこっぴどく怒鳴られましてて・・・・・・報酬も最初は150だったんです」
「なるほど、分かった、とりあえず見に行ってみるか」
「よろしくお願いしますね!」
つ