作品設定紹介その④(世界設定と登場人物)
★世界設定★
(ヴィルクセン帝国)
・正式国名:ヴィルクセン王国とドルツ国民諸邦の対等にして崇高な同盟による神聖帝国
・首都:帝都ビュルム
・国旗:黄色に黒い上下の横線と黒い西洋竜の紋章
・公用語:帝国語(ヴィルクセンドルツ語の他多数)
・宗教:イリス教長老派、イリス教改革派
・通貨:ライヒスベルク
・皇帝:ジギスムント二世(カール・ジギスムント・オットー・ハインリヒ・フォン・ヴィルクセン)
・ライヒ摂政(宰相を兼任):ジークリード・オットー・ハインリヒ・フォン・ヴィルクセン
・イメージ国:神聖ローマ帝国、ドイツ国
中央ユーロッパの中央に位置する君主制国家。北ドルツ人国家であるヴィルクセン王国の君主が皇帝として君臨し領内の国家(王国、公国、自由都市など)を領邦として支配する政治体制をとっている。中世末期に崩壊した国家(神聖帝国)の継承国を自認しており第二神聖帝国という国号が使われる事もあるが基本的にはヴィルクセン帝国もしくは神聖帝国のどちらかが国号として使用される。優れた軍事力と急速な工業化によりドルツ人国家の盟主となったヴィルクセン王国が分裂した南北のドルツ人諸邦をまとめ上げ統一国家とした事で成立した。国民の多くはドルツ人だが東部と北部にはレフスカ人やボナヴィア人といった少数民族も存在している為実態としては多民族国家である。またドルツ人でも南北で文化や方言の違いが大きい。宗教については中世にボナヴィア同様イリス教改革運動の中心地となった歴史もあり現在もイリス教改革派の影響が強い。帝国統一以来経済成長が著しい国であり世界帝国であるブリトニア王国に追いつくレベルにまで成長してきている。また国策として近代化政策が進められており自動車や魔力通信機などの新型機器の開発が進み文化水準はボナヴィアより高い。また近年はブリトニアやガロワといった西側諸国に対抗する為南方大陸や東洋へ植民地を拡大している。その他医療薬学も高い技術を有している。工業以外での産物としては北部では古くから酪農や農業、漁業が盛んで酒類ではビールの生産消費共にユーロッパで一番多い国でもある。また南部の山岳地帯では魔法石の原石や石炭、岩塩や銅を産出する鉱山がある。国の課題としては急速な経済発展や工業化の弊害による貧富の差や環境汚染、また帝国議会や政府中枢を支配する高官の大半がヴィルクセン人貴族により占められている現状があり他のドルツ人領邦、特に北ドルツと比べ貧しい南ドルツの諸邦からは「(対等なる同盟)の理念から逸脱している」という不満が噴出している。またジークリード摂政内閣により(反体制派鎮圧法)が可決されて以来平民運動のリーダーや反体制的と見做された思想家が相次いで逮捕されており国内外から人権侵害の疑いがあるとして非難されている。
(魔力階級)
人間が持つ属性魔力を強さでランク化して分類したもの。ユーロシア各国共通の基準で階級はC級、B級、A級、S級の四段階で属性魔力を持たない者は階級外の無魔力者として扱われる。どの階級に決まるかは遺伝的要因が非常に強いが例外もあり一概には言えない。基本生まれ持っての素質だが魔力訓練による努力次第で階級が上がる者もおり実際C級だった平民が訓練によりA級まで上がった例がある。
・無魔力者:人口の割合ではC級魔力保持者と同じくらい多く平民に多いが貴族にもごく稀に見られる。属性魔力は持たないが弱い基礎魔力(防御魔力や治癒魔力)は持っており魔法の杖を使いバリアを張ったりは出来る。
・C級魔力:無魔力者と同じくらい平民に多く貴族には稀。火の魔力保持者なら身体を熱く出来るか小さく威力の弱いゴルフボール大の火を出せる程度で戦闘の役には立たない。
・B級魔力:C級魔力より人口は少なめ。貴族に多いが平民にも稀にいる。火の魔力保持者ならやや威力の強いバスケットボール大の火を出せる。
・A級魔力:平民には稀で貴族に多いがB級ほど多くはない。火の魔力保持者なら人間を大火傷に出来る威力の強くバランスボール大の火を出せる。
・S級魔力:平民はおろか貴族や王族にすら殆どいない。確率としては1000万人の国に一人いれば運が良いというレベルの希少階級で現在ユーロシア諸国全体でも5人ほど。その内王族にS級魔力保持者がいる国はボナヴィア、ノルディアだけである。火の魔力保持者の場合自分の周囲全体を火の海に出来更に人間を一瞬で骨だけに出来る威力の火を出せる。
★登場人物★
※年齢は初登場時
(マルガレーテ・フォン・アインブルク)
・性別:女性
・年齢:24歳
・誕生日:5月13日
・血液型:O型
・出身地:ボナヴィア王国フラウ王都直轄市
・身長:178㎝
・特技:射撃、乗馬、剣術、護身術
・好きな物:狩猟、乗馬、射撃、剣や銃の収集、肉体の鍛錬、軍事訓練の視察、酒(特に赤ワイン)、肉料理(特に野獣の肉)、果物、ドライフルーツ
・嫌いな物:魚料理、生野菜、ピクルス、砂糖を使った甘味全般(辛党)、芋虫や毛虫、社交ダンス(踊れない訳ではないが背の高さで敬遠されるから)、年増扱いされる事、実の母親
・魔力:光(S級)
・将来の夢:父親である前国王の路線を引き継ぎ王国の平和を保ち安定した経済成長と国民生活の質向上を実現し良き国王として歴史に名を残す事
・イメージ蝶:オオムラサキ
ボナヴィア王国アインブルク朝の4代目国王(女王)。黒く艶のあるロングヘアーに青紫の瞳をしたぱっちりとしたつり目、背が高く引き締まった体にFカップの大きい胸や美脚と抜群のプロポーションをした美女だが性格は我儘かつひどく傲慢で子供じみた振る舞いが目立つ。煩雑な政務などから現実逃避して狩猟や乗馬に出かけてしまったり自身の我儘で宰相ヴェンツェルやお付きのメイドアデリーナを振り回し要求が通らないと癇癪を起こし首を刎ねると脅すなどかなり短気で自分勝手。また自身の背の高さや歳を気にしておりそこをバカにされると烈火の如く怒り手が付けられなくなってしまうのも難点。ただし必ずしも政治に無関心な暗君と言う訳でも無く統治者としての自覚をもっており内戦で落ち込んだ経済の立て直しを進める一方貧民への税負担軽減や平民向け教育機関の増設、貴族内の汚職取り締まり強化を行うなど善政を行っており国民からの支持は高い。一方必ずしも女王になりたかった訳では無いようで内心は複雑である。普段は近侍のメイドであるアデリーナと過ごしている事が多くアデリーナの棘があり遠慮のない物言いに怒って怒鳴り散らすのが毎度のお約束。早くに先王であった父親を亡くし実の母親も女である事を理由に自身が国王になる事に反対し内乱を煽った為に嫌っており絶縁して国外追放にした。また弟のレオポルトとも王位継承争いで対立し他国に嫁いだ妹とも仲が良くないなど家族に恵まれていない。S級魔力保持者でありその戦闘力は作品内でも最強クラス。アルベルトとは狩猟に訪れた森で猟犬のロムルスとレムスに連れられて偶然出会った事から交流が始まった。当初は汚職で外務大臣をクビになったフランクの息子という事もあり強い不信感を抱いていたが付き合っていく中でアルベルトの優しさや権力欲の無さ、他の令息と違う変人ぶりが気に入り信用する様になる。更にアルベルトが女王の存在をよく思わない男性貴族達からの中傷を真っ向から否定し元気を与えた事で遂にはアルベルトに対し恋心を抱くようになった。
(アデリーナ)
・性別:女性
・年齢:不明
・誕生日:不明
・血液型:不明
・出身地:ボナヴィア王国(場所不明)
・身長:169㎝
・特技:メイドの仕事全般、乗馬、護身術、変装
・好きな物:スティレットなどの武器の手入れ、唐辛子、辛い料理、チョコレート、恋愛小説
・嫌いな物:マルガレーテの我儘、ウルバン
・魔力:雷(A級)
・将来の夢:不明
・イメージ蝶:イラガ
ボナヴィア女王であるマルガレーテの近侍。金色の短髪で緑色の瞳をしたつり目のスレンダーな美女。感情豊かで直情的なマルガレーテとは対照的に基本無表情で落ち着いており淡々とした口調で喋るが心から感心した相手などには微笑んだり嫌いな相手に嫌悪の表情を向けるなど稀に感情を見せる事がある。有能なメイドでありマルガレーテの身の回りの世話全般を一人でやっているが実はボナヴィアの影の諜報機関(秘密情報局)の女王への連絡係という役割も担っている。彼女自身も秘密情報局の諜報員だった経歴を持ち十年前の王位継承戦争の際仲間を裏切り殺害したウルバンを激しく憎んでいる。普段は護衛としても動きやすいようスカートが短めのフレンチメイド風の服を着ているが女王の狩猟などに同行する際はカーキ色の軍服を着用する。忠実な近侍ではあるがマルガレーテに対して遠慮のない素の口調で喋る事もあり時にはかなり際どい物言いもする為マルガレーテから怒られる事もある。そのマルガレーテの横暴な我儘にも振り回されており愚痴を吐く事も多いものの何だかんだでマルガレーテの事は信頼しているようで内心では長く仕え続けたいと考えている。アルベルトに対してはマルガレーテと共に交流を深めていく中で信用に値する人物だと考えており人柄の良さを認めている。またマルガレーテのアルベルトへの恋もそれとなく応援しており時々その事でマルガレーテを茶化す事がある。
(お知らせ)
・次回更新予定:17日




