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1 あれこれ

 雑談回です。

 書きたいネタは幾つかあるのですが、これから徐々に出していきますので、気長にお付き合いくださいね。

 よろしくお願いします。


 よく猫や小さな子供は見えない筈の「何か」が見えたりすると言う。


 散歩している時に孫がニコニコ笑って手を振るのにつられてそちらを見たら、小さな祠があったのよ。でも周囲には誰も居なかったんだけど、あの子は一体何に向かって手を振ったのかしらね、と話した職場の先輩。


 久しぶりに会った知人の子供に「前にも会ったことあるよね」と言われたけど、どう考えてみても、もし以前会ったと言うならきみはお腹の中に居た筈なんだけど、と指を繰ってみて鳥肌が立ったと言う取引先の男性。


 長女が「お腹の中で3人で遊んでたからあと2人生まれるよ」と言ったことがあったんだけどその通りになったわ、と話すご近所さん。


 そんな子供達もその後は何と言うこともなく普通に大きくなっていく。



 身近によくある、ちょっとだけ不思議な話。


 葵はそんな話あったなぁと、ふと思い出した。



 ここはぐるりと山に囲まれた小さな街で、車で半時間足らず走るとゆったりとした海辺までたどり着ける、自然豊かな土地である。

 人間の力が及ばない自然と共に生きていると信心深くなるのか、年寄り達は困り事があると「太夫(たゆう)さんに相談してみよ」と、祭事を司る土地々々の神官に何かと頼っていった。

 祈祷や厄払いから悩み事相談、失せ物探しまで。


 原因不明の失神を何度か繰り返す娘を心配して祈祷を頼んだら快癒したと安堵していた婦人。


 書類を紛失したと太夫に泣きつき、駐車場が見えると言われて社員総出で探したら出てきたと喜ぶ小さな会社の社長さん。


 年金が振り込まれる通帳を失くしたと太夫の自宅に夜遅く電話をし、目の高さにあるから心配してないで早く寝なさいと諭され、次の日、電話機横の引き出しから出てきたと話す老婆。



 偶然、だよねぇ…



 祈祷や厄払いはまだ分かるけど、失せ物は警察に問い合わせてみるべきだし、病を得たのなら普通は病院へ行くでしょと葵は思うのだか、不思議と解決する事があるらしい。


 そんな話を聞くたびに葵は首を傾げてしまうのだった。


 読んでくださってありがとうございました。

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