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湯気感応

作者: 原田かこ

温泉地を歩くと白い湯気があちこちに立ち上っています。

これから話すことは、

例えるなら、坂道など頭部だけ湯気がかすめた瞬間と酷似しています。




カラオケの小さな空間での話だ。


歌詞と伴って面白みのない画面を眺めていると突然、GReeeeNの愛唄が頭の中に浮かんだ。


室内ではロックを気分よく歌う声が響いている。


愛唄は生ぬるく湯気に当たったような感じで頭の中で流れる。


一瞬のことで自分では、あれっていうくらいの感触だった。


次の曲が始まった。


愛唄だった。


歌い出した人物は、漠然と波長が自分と似ていると思っていた。


選曲に集中し、狭い空間で他者の考えを拾ったのだ。


あの生温さの違和感を思い返す。


曲という他愛のない思考を拾っただけだが、


精神力が強いと自覚している自分の考えがそこら中にまき散らしていないか心配なった。



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