表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/210

序章3 いよいよ舞台へ・・・

「・・・で、あるからして、これからも我々は、王都の国民のみならず、この国全土の民が、今年も安心

 して生活を重ねられる、平和な一年を支える為、我々は皆に尽くそう。

 これからも、我らがオオヒモト帝国の更なる繁栄と安泰を、皆で願おうではないか。




 ・・・そして、皆に紹介したい人物・・・いや、『可愛らしい女の子』がいる。」


突然陛下からそんなお茶目な言葉が出るとは思わなかったから、つい口から息が大量に吹き出てしまう。舞台下から見ていた人々は、皆笑みを零していた。

そんな紹介をされたら、更に出にくいんだけど、もう仕方ない。笑われる事前提で出てしまえばもう怖くない!!・・・筈!!!


「じゃあ・・・

 コン、来なさい。」


陛下は小声で、私を手招きする。私はもう腹を括って、颯爽と舞台を歩いてやった。

すると意外にも、舞台下から歓声が湧き上がっていた。てっきりシーンと場が白けると思っていたんだけど・・・

私は途中で足を止め、「・・・えっ?」と言いそうになる感情をグッと堪え、そのまま舞台の中央に立つ。

正直まだ心臓バクバクで、周りにいる皆に聞こえそうだったけど、もうなりふり構っていられない。

こうなったら失言でもなんでもいいから言っちまえ!!!


「彼女が、アンの正式な花嫁候補として、去年から私達と共に生活をしている

 『コン・シルフォ』

 もう既に周知していると思うが、彼女は王都出身ではなく、山奥にある『人獣の里』出身である。

 見た目こそ我々とは違うが、思考や価値観は完全に私達と同じ。王妃の趣味に付き合い、私と共に絵を

 嗜む事もある。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ