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第十四章 沈む二人と『謎の声』

村民を全員救出した事を 早くギンとバカラに告げたいコン

だが 何処を探しても 何故か二人の姿が何処にもない

私とウルシ君が、バカラさんと兄を探し回っていると、ある事に気づいた。南方面に、スライムもどきがまだ多く残っている。

・・・バカラさん達が取りこぼしたのかな?

でも一体一体がそれほど強くない事もあって、一緒に来てくれた兵士でも、難なく退治できている。

私達は地面に残る足跡を頼りに、二人の跡を追う。住民の大方が助けられた事を、早く五日に知らせてあげないと。

・・・どうやら村の南方面には、沼か池があるんだろうな。さっきから、湿った匂いが濃くなっている。

王都や山に流れている川の匂いは、瑞々しくてさっぱりしているけど、こっちの場合、腐った木や草の臭いも混じって、もはや異臭に近いレベル。

もしかしたらこの先にある沼か池は、だいぶ長い間放置されていたのかもしれない。だからこのスライムもどきが生まれたのかな・・・?






「・・・・・っ?!!

 姉さん止まって!!!」


「ふぇ?!!」


獣道をようやく抜けたと思ったら、ウルシ君が急に私の腕を掴んだ。そして、開けた場所にある沼に指を刺す。

沼がある事を知らせる為に呼び止めたにしては、妙にウルシ君の顔が逼迫している。私は足元に気をつけながら、目を凝らして沼を見渡した。

すると、沼の中心辺りに、水面の色である深緑色以外の色が見えた。

今は丁度お昼のど真ん中、照り輝く太陽が沼を照らしてくれたおかげで、沼に浮かんでいるモノの正体がすぐ分かる。

周辺に散らばっている『鉄の塊』は、どれもこれも鋭利な状態。しかも、ただの鉄ではなく、加工されている痕跡が見られる。

つまりこれは・・・『武器の残骸』??

そして、武器の残骸が囲んでいるように、沼の中心に浮かんでいる、『二色の髪』

それを見た私は、すぐさま沼に飛び込んだ。てっきり深いかと思いきや、私の膝までしか深さがなかった。

本当は衛生面を考えて、長靴とかで入ればよかったんだけど、今はそんな事している時間はない。

ウルシ君も私に続いて、ゆっくりではあるけど『二人』を助けに行く。

本当は走りたいんだけど、足元が安定しないない沼の中で転んだりしたら、更に状況が悪化する。

ここは焦る気持ちを押し殺して、一歩一歩着実に行った方がいい。

沼に群がる虫を両手で振り払いながら、どうにか『二人』の元へ歩み寄る事に成功した私とウルシ君。

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