表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/210

序章2 髪結い

ちなみに、私の兄もちょっと癖っ毛。でも髪が短いから、そこまで目立たない。

バカラさんは今も昔も変わらず、綺麗なくらい真っ直ぐだな・・・

・・・そういえば、ウルシ君は私よりも癖っ毛が目立っていたな。目まで隠れるくらい前髪が長かったけど、後ろはそこまで伸びていない。

ただウルシ君の場合、『遺伝』の問題なのかは分からないけど、相変わらずモシャモシャ髪。でもそうゆうところも、私は好きだけどな。

ほら、人によっては真っ直ぐな髪が似合う人もいれば、癖っ毛髪が似合う人もいる、その理論だ。

見え隠れするウルシ君の紅い瞳が、ミステリアスで魅力的だ。

そんな瞳を不意に見せられると、長年姉をしている私でも、ついドキッとしてしまう。

ウルシ君が貴族や王族に気に入られる一因は、もしかしたらその前髪に隠されているのかも

・・・・・なんてね。


ガチャ


「姉さん、遅くなってごめん。」


「お!! ウルシ髪結んだのか!!」


「あれ? 

 兄さん達も来てたんだ。自分はあのままでもよかったんだけど、勝手に・・・」


ウルシ君は、恥じらいながら結ばれた後ろ髪を指でいじる。その顔は、完全に照れていた。

・・・もしかしたら、首がスースーして違和感があるのかもしれない。

私はこの世界でその感覚を初めて体験したけど、その気持ちはすごく分かる。

普段から髪で隠されている部分が露呈していると、何故か恥ずかしく感じてしまう不思議な錯覚。別に恥じる事でもないにも関わらず。

それにしても、、ウルシ君の髪も随分伸びたな。

私は1ヶ月に一回程度切ってもらうんだけど、ウルシ君はずっと伸ばしっぱなし・・・なわけないよね。

・・・もしかして、人に切られるのが嫌だから、自分で切ってるのかな?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ