序章3 いよいよ舞台へ・・・
そう言うと、また陛下・・・もといお義父さんは、舞台袖から手招きをする。
何を呼んでいるのかと思ったら、メイドさんが数人舞台に立ち、私が描いた絵を皆に見せていた。それを見て私は、ふと数日前の事を思い出す。
お義父さんが急に、「私が描いた絵が見たい」なんて言い出すから、私は数枚ほどお義父さんに渡して、そのままだった。
返してもらわなかった私自身も悪いけど、まさかこの場で使われるなんて思ってもいなかったから。私は半ばパニック状態に。
本当は、駆け足で絵を取り返したいけど、着飾った衣服と周りの目線が邪魔をして、私はその場で両耳を押さえながら、真っ赤になった頬を隠していた。
まさかこんな大勢の人の前で『公開処刑』をさせられるなんて思いもよらなかったから、もうこの場に立っている事にすら苛立ちを感じ始めている。
・・・いや、お義父さんに対してじゃないよ、私自身に対してね。
それに、思いの外皆がしっかり見てくれるから、「見ないで!!!」と大声で言えるわけもなく。・・・それに、悪い気はしないから。
「アンやヴァルとの関係も良好であり、今彼女は、王妃になる為の様々な努力を重ねている。
その道のりは、辛く険しいかもしれないが、彼女は今も熱心に努力している、今後は更なる成長が期待
されるであろう。
そして、何より彼女の、前向きに恐れず進むその姿には、関心を通り越して、敬意を感じている。
彼女はどんな事があろうとも臆さない、自分にできる事を、精一杯全うできる精神がある。
それは、誰しもが持ち合わせているが、強固に貫き通せる事は容易ではない。」
自分を見てくれている人が予想以上に多い事に驚きながら
コンは自分が述べるべき言葉を 必死になって考えていた




