〜大きな物語〜 第二話 心臓の鼓動
この度は私の作品を開いていただきありがとうございます。この作品はまだ完結していませんが新しい章が完成次第投稿させていただきます。今しばらくお待ちください。更新までに時間がかかる可能性があります。感想を送っていただけると作業スピードが向上するのでよろしくお願いします。ではみなさん。そろそろ冒険が始まります。お気をつけて行ってらっしゃいませ。
第二話 心臓の鼓動
ジャックがブレイカーの修理に取り掛かる。苦手分野ということで一筋縄には行かなかったが3時間ほど経った頃シェルター内の電気がつき始めた。
「よっしゃー。すげえじゃねえかジャック。」
ジョーが叫んだ。僕はシェルターを見回した。角には倉庫らしき部屋があった。中へ入っていくとそこには食料や銃などがたくさん入っていた。
「よし、みんな好きな銃や装備を選べ。」
ジョンが言う前からみんなもう装備を取り始めていた。僕はマッチの箱とタバコを真っ先にポケットに入れて、ボロボロの一〇一式小銃を手にとったとった。弾薬箱はジャックが持つことになり全員が装備を整えたところでシェルターの扉に近付いた。扉を開けると雪が降っていた。いつもと変わらないくらい寒くてきれいな雪だった。しかし道路には死体が積み重なり、瓦礫で埋め尽くされていた。ジョンがマフラーを僕に巻いてくれた。外に一歩踏み出た瞬間、吐き気がした。僕たちは急いでシェルターに戻って扉をしめた。
「大丈夫か?ザック」
意識が朦朧とする中ジョンの声が聞こえる。僕はそのまま倒れてしまった。
「はっ、、」
僕は目を覚ました。みんなが僕を囲んで喜んだ。
「目を覚ましたぞー」
「大丈夫かザック」
「心配したんだぞ」
その日の夜、僕たちは夕食を食べながら雑談をしていた。
「ザックって奥さんいるの?」
「ああ、いるよ」
「へえどんな人?」
「全くジャックったらしつこいなあ」
「全く、大変なことになるぞ」
「あははは」
楽しい夜を過ごした。次第に僕たちは打ち解けていった。次の日の朝僕たちはガスマスクをつけて外に出た。外が汚染されていることから今回は核ミサイルか何かが飛んできたのだろう。しかし今はそんなことを考えている場合ではない。このガスマスクはフィルター式なのだがフィルターが一人5枚しかなく一枚あたり良くて10分持つくらいなのだ。今日は他のシェルターを見つけ、物資を掻っ払っていくことを目標にした。
「そういえば人類って僕たちだけなのかなあ。」
ふとジョーが口にした言葉を聞いてみんなが青ざめた。
「そ、そんなこと言うなよ」
ジョンが震えながら言う。
「まあともかくシェルターを探そう。時間がないんだ。」
そう言った途端後ろから唸り声がした。みんなが後ろを振り返る。そこには狼のような生物がいた。バッファローと狼の間みたいな生物だ。みんなが息を潜める。心臓の鼓動が聞こえる。静かな世界。獣の足音と唸り声が聞こえる。獣の目は黄色がかっていてとても大きく、頭にはバッファローのような小さなツノが生えていて、鼻は狼のように尖っていた。人間と同じくらいの大きさで強靭な肉体を持っていた。前足には大きくて鋭い爪があり、口からは猪のように大きな牙が剥き出しになっている。みんながこの静かな世界の中で自分の鼓動を聞いているのだろうか。いつからこんなに静かになったのだろう。いつだったけな。もう思い出せないや。思い出したくもないや。
この度は私の作品を読んでいただきありがとうございます。どのような伏線が見つかったでしょうか。友達と話してみるのも面白いかもしれませんね。冒険はまだ終わっていません。次の章が完成するまでお待ちくださいませ。