ふわとろのオムライスが食べたい。
ふわとろのオムライスが食べたい。
今のところ、COVID-19が終息する気配はない。ということは、まだしばらくの間、不要不急の外出をしてはいけない・するべきではない、となる。
人は――少なくとも僕は、禁止されると無性にそれをしたくなってしまう。例え、普段はめったにしないことだとしても。
これを、カリギュラ効果というらしい。
しかし、いくら外に出たかろうと、それはできない。感染する危険性・感染させる危険性というのは、下界のいたるところに潜んでいる。
やりたいことができないと、ストレスが溜まってむしゃくしゃしてくる。この症状は僕に限ったものじゃないはずだ。
周りに迷惑をかけないためにも、外には出れない。でも、ストレスは発散したい。
今、我々にはストレスの捌け口が必要だ。
ストレスは日常的に溜まっていく。よって、ストレス発散も日常的にできるものでなくてはならない。
我々が日々できるもの、食事である。
要はおいしい料理が食べたい。
おいしい料理といえば、それはハンバーグとオムライスである。
考えれば考えるほど、お腹が空いてきた。
引きこもって運動していない身体に、ハンバーグは少々重い。よって、オムライスを食べるべきである。
基本方針は決まった。だが、ここからが本題、根幹となる。
一口にオムライスといえど、色々道がある。
スタンダードなシンプルオムライス、ふわとろタンポポオムライス、ふわふわスフレオムライス、意表を突いたオムにぎりetc...
シンプルオムライスはひねりがない。スフレオムライスは手間がかかる。オムにぎりは軽すぎる。
よし、ふわとろのオムライスにしよう。
ただ、外出しないために、外出するのでは意味がない。
自分で調理するのがいいだろう。
オムライスの作り方は実に簡単だ。三行で完成する。
まず、チキンライスを用意する。
次に、オムレツを焼く。
最後に、のせる。
これで完成だ。
食べるときは、オムレツの真ん中に切り込みをいれ、左右に開く。すると、チキンライスはトロトロの卵に覆いつくされ、オムライスとしての形が現れるのだ。
やっぱり、オムライスに限る。
そう思いながら、チャーハンを食べた今日の昼であった。
ふわとろのオムライスが食べたい。