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北極星の竜召喚士  作者: 猫の人
冒険者ギルド
50/320

空振り

 スライムとの戦いを終え、俺達はそのまま上層突破のためにボス部屋を探す。

 ダンジョン内のマップでも作れれば楽なんだろうけど、入るたびに構成が変わるためにその探索は“運”が一番重要だと言われている。

 ミレニアやキュロスにしてみれば早すぎる挑戦であるが、パーティの合計レベルだけで言えば楽勝と言うか、なんで次に進んでいないのか不思議なレベルである。2人が後衛という事もあり、戦力的に問題ないはずだ。前衛だったら万が一も起こり得るんだけどね。

 それに2人だって年単位でダンジョンに潜っているのだし、探索回数だけ見れば俺よりもベテランだ。そう気負うこともないだろう。


 今回はちゃんと泊りの用意もしたので、ダンジョン内で一泊する。こういう時に『荷運び』ジョブ持ちがいると、本当に助かる。1日分の食糧と水を持ち歩かなくてもいいし。

 そんな事を考えながら探索していたが、俺の運は余ほど悪いのか、休憩2時間込みで8時間に及ぶ探索をしたにも拘らず、この日はボスを見つけられずに就寝となった。


 なお、スライム戦以降はどの敵とも遭遇していない。





 ダンジョン内で一泊して、翌日。

 俺達は朝からゴブリンの襲撃を受けていた。その時の寝ずの番は俺とゴラオンが担当していた時の事である。


 地下通路の一角で休んでいて、ちょうど起床の時間だったのだが、その時間にゴブリンがやってきたのだ。

 その数は6体。無限湧きでもないので、数としてはこんなものだろう。無理をしなければ十分に勝てる相手なので、余裕を持って対処しよう。


「桜花は待機! MP供給を待て!

 ゴラオン、狼と前衛を頼む! しばらく時間を稼いでくれ!

 キュロスは矢を惜しむな、ミレニアはフェアリーを召喚して周辺の警戒をしてくれ!」


 俺は声を上げ、当たり前のことを口に出して言う。

 言わなくてもそれぐらいは動いてくれる面子だと思うけど、誰かが言わなきゃ駄目な事でもある。口にした事で全員の行動が共通認識に変わり共有される。

 もし何か別の行動をしようものなら、行動がかみ合わなかった段階で戦線崩壊もあり得るからね。たかがゴブリンと侮った時は余計に変な行動を取りかねないし。



 やや睡眠不足と感じるものの、戦闘の緊張感が眠気を吹き飛ばす。

 俺は急いで桜花にMPを供給すると、バックラーを手に前線へと駆ける。


 すでにゴラオンが2体のゴブリンを切った後だったが、ゴブリンたちはまだやる気だ。こちらも逃がすつもりはないので狼を背後に回らせて逃げ道を封鎖させた。


 俺が足止めに加わると、自由になったゴラオンが守りを気にせずに切り込んだ。

 キュロスからの援護射撃もあり、敵の数はすぐに減っていく。

 途中でゴブリンが逃げ出すものの、回り込んでいた狼がいるのでそれも叶わない。挟み撃ちの形になり、残ったゴブリンも背後を突かれてあっさり切り殺された。



 終わってしまえばゴブリン戦は、やはり雑魚退治としか思えない。誰も経験値を稼げないし、面倒なだけである。ゴブリンの装備はロクなのが無い事が多いし。特に防具。

 この日も3時間ほど歩き回り、それでもボス部屋が見つからなかったのでそこで探索を切り上げ、俺達はダンジョンから地上に戻った。


 俺、ダンジョン中層に到達するのはいつになるんだろうね?

 他の日本人冒険者はほとんど中層メインで稼いでいるって話を聞いたことがあるけど。

 なんか、差を付けられているなぁ。

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