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北極星の竜召喚士  作者: 猫の人
召喚術師の始まり
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ドラゴンパピー:ティナ

 ありがたいことに、この世界にはちゃんとしたフィールドマップが存在する。

 都市の周りは平原が広がっていた。



 そもそもこの世界がゲーム世界なのか異世界なのかは分からないんだけどな。

 飯を食ったら出すところまで再現しているのだし、そういった生理部分の再現率から俺としては異世界だと考えているけど。まぁ、どうでもいい話だな。



 確認したい事の一つは≪召喚術≫のドラゴンパピー召喚だし、敵影などは確認する必要が無い。というか、平原が広がっている以上、敵がいればすぐに分かるだろう。

 都市から道沿いに30分ほど離れ、更にそこから街道を外れるように10分ほど歩く。道の半ばで召喚とか、無駄に目立つからな。


 街道はともかく周囲に人気が無い事を確認してからスキル使用を意識する。


「≪召喚≫ドラゴンパピー」


 ≪召喚術≫のスキルから、召喚対象を選択する。まだ1体しか召喚できないが、いずれは複数のドラゴンを召喚できるようになるし。

 召喚されたドラゴンは、風属性を持つスリムなドラゴン。ドラゴンパピー、“赤ちゃん竜”の名が示すようにまだ小さなドラゴンだ。サイズ的には大型犬なみだろうか。翼を広げれば左右に2mはありそうだけど。


 俺も小柄なので、この子と俺の視線はほぼ同じだったりする。

 なので、互いに無言で見つめ合ってしまった。


 そこから数秒を数え、俺は口を開く。


「これからお前の名は『ティナ』だ」


 最初のドラゴンと言う事で、ティアマトからもじってティナにしてみた。

 ティアマトが大地母神を兼ねる事を考えると風属性は違うような気もするが、こちらも深く考えているわけではない。わりと適当である。


 名づけが終わると、ティナは嬉しそうに鳴いた。彼女の側も問題ないらしい。


 それが終わればティナのステータス確認で、べつに召喚してから確認する必要は無かったんだけど、本人の目の前で見たくなっただけだ。

 ティナは飛ぶのが得意な翼竜で、風属性の魔法も扱えるようになっている。ステータスは軒並み低いが、成長力は高いので今後の活躍には期待できる。……初期能力が低く戦力としてあてにできないのはどのモンスターでも同じだし、それはもう諦める他無いか。

 俺としては騎竜、その方面に育てるつもりでいる。ダンジョン内では活躍できないのではないかと思われがちだが、ダンジョンの名前に天空とあるのだし、俺の目指すプレイスタイルを考えれば早い段階で育てないと不味い。目指すはパーティメンバー全員を運べるドラゴンだ。とは言えまだ小さなティナに乗るなんて無理なんだけどな。



 その後は簡単な模擬戦をやってみたり、召喚の消費MPの確認をしたりしてから宿に戻った。

 全力戦闘10分が限界で、移動に使う分には6時間ぐらいは特に気にしなくていいみたいだけど。騎乗したら消費も増えそうだし、あんまり嬉しくない情報が多いな。


 ゲームの時も召喚士はMP管理がきつかったけど、そこは1日維持とかできて欲しかった。成長でどこまで誤魔化せるかね。



 森まで足を運べば薬草などが手に入るらしいけど、ダンジョン内の草原の方が都合がいいらしいし今日は止めておこう。下手にオオカミとかと戦いになると死ぬし。

 無理無謀は俺のキャラじゃない。死なないことを第一に考えよう。

ステータス

名前:ティナ

ジョブ:翼竜(1)/風竜(1)/財宝の守護者(1)

能力値:

STR 11

VIT 10

DEX  7

AGI 10

INT  8

MND 7

MP  10

HP  15

スキル:≪竜翼(1)≫≪騎乗適応(1)≫≪風魔法(1)≫≪魔法威力上昇(1)≫≪竜の秘宝(1)≫

冒険スキル:≪野外活動(1)≫≪鱗族語(1)≫

アクティブ:≪スピードアップ≫≪エアカーテン≫

装備:なし

所持品:なし

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