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北極星の竜召喚士  作者: 猫の人
人形王の魔手
287/320

レベル28

 いろいろとゴタゴタしたが、とうとうレベル28になった。

 具体的には、『神竜召喚士』から『竜王』になった。


 とうとう俺もカンストジョブ持ちである。

 エキスパンション(追加データ)ブックが出ていなかったので、召喚士としての俺はこれで打ち止めである。感慨深いものがあるね。



 召喚士系ドラゴン特化のジョブ『竜王』はいくつかの特典を与えられる。最終ジョブの一つなのでかなりの強化になる。


 一番大きいのは、≪竜の巫女≫という特殊付与型のスキルだ。

 これは指定したドラゴン1体に与えるスキルで、このスキルを持つドラゴンは人化したうえで常時(・・)ノーコストで召喚され続ける。しかも召喚枠やパーティ枠すら消費しない。

 能力値(ステータス)に大幅なペナルティがある事とファーストジョブのスキルが軒並み使えなくなるという大きな欠点はあるが、いざとなれば普通の召喚もできるので、単純に戦力強化が出来るありがたいスキルだ。


 もちろん、このスキルはティナに与えた。

 他の子らがうるさかったが、俺にとってティナは初めてのドラゴンなのだ。特別扱いするのが当然だと思っている。



 もう一つは俺の強化スキルである≪竜身≫というもの。

 簡単に言うと、指定したドラゴンのステータスやスキルを俺に上乗せするスキルである。当たり前だが、こちらは召喚枠を使う。MP消費ももちろんある。

 数で攻めたいときには使えないスキルだが、質が重要になるときはこのスキルは非常に有用である。


 誰を、とは指定しないのだが、ティナにだけは使えない。≪竜の巫女≫の反動(デメリット)である。

 本人は悔しそうにしていたが、ここで≪竜身≫まで使えると他がさらにうるさくなるので、バランスが取れていると思って欲しい。



 最後のスキルは、完全に切り札(ネタ)となる。

 ≪転生竜の儀≫という、ドラゴンに(・・・・・)転生する(・・・・)スキルだ。


 なんでこんなスキルがあるのかは知らないが、出来るという事なのでそのうちやるかもしれない。

 全ステータスごとレベル1のドラゴン『転生竜』になって再出発可能なネタスキル。俺は人間を辞める気など無いが、辞めたいって奴は必ず出てくるだろうな。





 他にも桜花が火属性魔術師の最終ジョブ『炎帝』になったりと、パーティもかなり強化された。

 イル達は俺たちよりレベルが低い所からスタートしたので最終ジョブまであと少し。人間の領域ギリギリの、英雄の世界に足を踏み入れることになる。


 バラン達は俺たちと出会う前から最終ジョブに就いていたわけだが、英雄レベルってわけでもなかったんだよな。そもそも転生のメリットは3つのジョブのスキルを引き継げるっていうのが唯一無二のメリットなんだ。

 付け加えると、この世界の住人は転生できないらしい。

 ジョブの制限を解放した今でも、だ。


 しかし一部の強力なマジックアイテムとは、武器や防具に転生したキャラクターであるはずで。

 そうなるとこの世界に存在するマジックアイテムの存在が矛盾を孕むことになる。



 この世界がどんなことを俺たちに求めているのかは知らないけど、この差はいったいなんなんだろうと思う。


 ジョブの制限や転生制限。


 これらが存在する意味とはなんなんだろう?

 俺には全く想像がつかない。

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