表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
北極星の竜召喚士  作者: 猫の人
東方交易録
232/320

難題追加

 ヤマト村の連中は、最初から乗り気だったためここに来たのだ。

 ただ、一方的に搾取されるつもりは無かったし、俺がさほど手を貸さなければ自分たちを良い様に利用していると考えて話に乗ってこなかった可能性がある。


 六道家の方は元は彼らの提案していた内容であり、余禄が付くとなれば乗らない手は無い。

 欲を出して話が流れてしまえばそれまでになりかねないので、まずはこちらの提案に乗って利益を確保するように動いた。


 つまり、話し合いは微調整が必要ではあったが(おおむ)ね成功であった。

 あとはそれによって発生した新しい問題をどうにかするだけである。





「監視役がいたかぁ。まぁ、そりゃあそうだよな」


 その問題とは、六道家側に付いてきたお目付け役をどうにかしないと、六道家に手を貸せないと言う事である。



 外に出る以上は商隊はグランフィストの日本人と接触してジョブ解放をする可能性が付きまとう訳で、それに対する対策としてお目付け役が付けられていたのだ。

 お姫様の護衛として残っていたと思っていた兵士のうち、約半数が六道家所属ではなく将軍家所属だったのだ。旗も家紋も見慣れないから気が付かなかったよ。


 なので、姫様の護衛をジョブ解放するには彼らの目を欺く必要がある。

 下手を打てば戦争案件となるのだ。



 通常であれば、ジョブ解放だけなら簡単な話である。パーティを組んでジョブ解放を行ったとしても、それは見た目では分からないからだ。


 しかしそれを防ぐのも簡単だったりする。最初からパーティを上限いっぱいの6人で設定し、パーティを解除させないよう常に監視の目を光らせておけば済むからである。

 彼らも試行錯誤をしており、防ぐための策を持っているのである。


 なので、まずはパーティを解散させる正当な理由を考える必要があった。



 経験値稼ぎの為にダンジョンに挑ませるから、先導者を付けるよ。

 さすがにこれは無い。

 やろうとしている事を考えたら間違っていないかもしれないけど、相手が納得するはずが無い。


 1人2人暗殺して、欠員を出す。

 国際問題一直線である。論外だ。と言うか、そんな理由で人殺しはしたくない。


 何らかの理由で別行動を強いらせる。

 バラバラに行動させるとか、どんなシチュエーションがあるか? また、その為の費用は効果に見合うのか?

 分かりやすい方法なら船を座礁させてしまえば乗員が一時的にパーティを解除しても怪しまれないだろうが。さすがにそんな理由で船を使い潰すわけにはいかない。



 しばらく一人で考えてみたが、いいアイディアが出てこない。

 他の誰かに相談してみるかね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ