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北極星の竜召喚士  作者: 猫の人
召喚術師の始まり
2/320

ジョブ、スキル選び

 あの神は「君たちのよく知るゲームの能力を与えた」と言っていた。


 そのゲームは『七鍵世界TRPG』だ。

 『七鍵世界TRPG』はタイトル通り、テーブルトークRPGである。最近はチャットを使ったプレイを推奨する環境が整っており、ユーザー数を着実に増やしている新進気鋭のタイトルだった。


 世界観はよくある剣と魔法のファンタジー世界で、冒険者と言うと古代文明の遺産・遺跡であるダンジョンから宝物を漁ってくる人間というイメージが強い。

 どこまでもオーソドックスな設定が多いけど、元ネタがTCG(カードゲーム)だった事もあり、召喚術師関係のクラスが充実しているのが特徴だ。



 自分のステータス、ジョブを確認する。

 ファーストジョブ、セカンドジョブ、生産ジョブの3つは全部空欄だった。スキルも同様。能力値はオール10、人間キャラの最低値のままで何も手が加わっていない。


 名前はレッド・スミスで確定。普段からゲームで使っている名前だ。


 ジョブは少し悩んだが、ファーストに召喚士、セカンドに騎士、生産に錬金術師のジョブを選択。

 ジョブを選んだことにより能力値に補正が入り、ついでに2ポイント分の任意割り振りをMPに注ぎ込んでおく。


 スキルは召喚士のメインスキル≪召喚術≫から≪ドラゴンパピー(風)≫を選択。補助に召喚時の消費MP減少を助ける≪召喚消費MP減少≫を取得。

 騎士のメインスキル≪守護≫からは≪カバーリング≫、あとは盾の防御力を高くする≪盾防御上昇≫。

 最後に錬金術師のメインスキル≪錬金術≫から≪ポーション作成≫。生産ジョブに補助は無いのでこれだけだ。

 冒険スキル3つからは≪野外活動≫≪採取≫≪探索≫。ジョブから自動取得の≪古代語≫≪モンスター知識≫≪礼儀作法≫≪根性≫と被らないよう、広く浅く取ってみた。


 あとはコネを得たり来歴を決めたりするのだが、そこは何も選べなかった。

 その代わりに初期資金が通常3000Gのところを10000Gとかなり増額されており、装備一式が無い事も含め、これでどうにかしろと言う事らしい。



 本当なら、仲間を集め、仲間と相談する形でジョブやスキルを選ぶべきだと思う。

 しかしあの場にいたのは全員が見知らぬ誰かであり、信用できない人なのだ。日本人だからと言って迂闊に信用する気にはならない。


 だからまずはソロで動けるようになり、一人である程度戦えるようになってから仲間を探す気でいる。

 この選択が正しいかどうかはいずれ分かる事だろう。





 その後は武具屋で楯と槍、冒険者装備一式にいくつかの生活用品と食料を購入してから宿屋に向かった。

 残念ながら、準備に手間取ったために夕方に差し掛かろうとしていたのである。


 俺にはいきなり夜の野外に出る蛮勇など持ち合わせていない。

 ≪夜目≫のスキルも取っていないからな。慎重に行こう。

ステータス

名前:レッド・スミス

ジョブ:召喚士(1)/騎士(1)/錬金術師(1)

能力値:

STR 10

VIT 12

DEX 11

AGI 11

INT 13

MND 12

MP  16

HP  12

スキル:≪召喚術(1)≫≪召喚消費MP減少(1)≫≪守護(1)≫≪盾防御上昇(1)≫≪錬金術(1)≫

冒険スキル:≪野外活動(1)≫≪採取(1)≫≪探索(1)≫≪古代語(1)≫≪モンスター知識(1)≫≪礼儀作法(1)≫≪根性(1)≫

アクティブ:≪ドラゴンパピー(風)≫≪ポーション作成≫≪カバーリング≫

装備:中古のロングスピア、中古のバックラー、中古の胸鎧

所持品:治癒の薬×5、冒険者セット、水袋×3、背負い袋、松明、ランタン、ランタンの油


※ジョブやスキル内の()はレベルです。

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