丸薬・錠剤
TRPGには東方風異世界ものというジャンルが存在する。
まぁ、ジョブが忍者ならぬニンジャ(もしくはNINJA)だったり、サムライだったり、陰陽師だったりと和風テイストのファンタジー世界を舞台にしたTRPGである。
東方風というのは中国系も混ざっているからだ。そちらは仙人や拳法家、武侠などがプレイヤーになる。
世界全てがそんな東方風の物もあれば、「七鍵世界TRPG」のように東方風世界を内包したヨーロッパ風ファンタジーも存在する。
TCG時代からアイテムの中に「妖刀村正(防御力を1にする代わりに攻撃力倍加)」や「名刀正宗(攻撃力プラス補正・状態異常耐性付与)」といったアイテムが存在したので、東方世界が存在する事自体に違和感はない。
その世界は本当に独自文化を維持できるのだろうかという疑問は存在するが、もう、そういうものだと自分を納得させることが必要だったが。
さて。
東方風世界の回復薬というと、どんなものを思い付くだろうか?
俺は忍者の丸薬を最初に思い出す。
次に怪しいガマの脂といった傷薬だろうか。
そのことに疑問を持つ人はあまりいないと思う。
では、西洋風ファンタジー世界の回復薬は?
こちらは最初にポーションと言うだろう。小瓶に入った飲み薬といったイメージだ。
魔女の大釜といい、それが中世ヨーロッパ風ファンタジー世界のお約束だ。
最後に、現代の薬と言えば?
8割がた、最初に思い出すのはタブレットだろう。
成人なら食後に3錠お飲みくださいというアレだ。
あとは粉薬と言うんじゃないかな?
液状の薬、ポーション的なものは思いつかないだろう。思い付いても目薬かム○のような患部に塗るお薬である。
飲み薬はレアなのだ。
持ち運びや保管を考えると、薬品は丸薬やタブレットにする事が望ましい。
そんなわけで、『治癒の薬(丸薬バージョン)』や『病気用タブレット』を作ってみたいと思う。
緊急時に口にするのに丸薬や錠剤が適しているかどうかは横に置き、持ち運びに便利な薬があってもいいんじゃないかと思う訳だ。
俺が和食に涙する侍モドキを持て成しているのもそれが理由だ。
何故か和風の世界にポーションは無いからな。あちらでは最初から丸薬がほとんどである。商人の護衛として偶然近くを通りかかったので確保したのだ。
文化圏の違う回復アイテム。
素材が揃うかどうかは横に置き、いっちょ試してみましょうか。




