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北極星の竜召喚士  作者: 猫の人
なんちゃって錬金術士
111/320

試行錯誤

「ほーって掘って、また掘ってー。ヒーロー戦○も、よろしく!」

「なぁ、レッド。それは何かの(まじな)いか?」

「いいえ、ただのネタです」



 俺とその他数名の冒険者は、つるはしを手に浮遊島を掘っていた。

 目指すは浮遊島の中心部。そこにあるかもしれない浮○石を求めて穴を掘っているのだ。


 他のメンバーは全員が『鍛冶師』系の生産ジョブを持っているが、俺だけは『錬金術師』系ジョブである。

 ぶっちゃけ、俺は人員運搬以上の役目を持っていない。つるはしを手にしているのはただの暇つぶしである。


 貴重とまでは言わないが、有限なリソースである時間を使い、1日かけて浮遊島を掘り進む。

 しかし出てくるのはただの岩や鉱石ばかりで、鉱石はそこそこのお金になったけど、大きな収穫が無いまま時間が過ぎていった。


 1日かけて分かった事は、4層に行けばそれなりに量の鉱石を確保することが難しくない事と、浮遊島は何らかの外的手段により浮いているだけの足場でしかないと言う事であった。





 別の日。

 今度は周辺に小さい浮遊島が無いかを確認していた。


 もしかしたら足場と言うか、移動手段になる浮遊島があるかもしれないという考えである。

 アクション系ゲームなら上下や左右にフラフラ動く足場にジャンプして飛び乗り先に進むシチュエーションが良くあった。それと同じように、移動する浮遊島があればそれを足場に移動するという順路(・・)が設定されている事を期待していた。


 が、残念ながら、浮遊島はどれも固定されている。別の意味ではありがたいが、自分たち用の浮遊島を手に入れる事は出来なさそうだ。

 仕方が無いので女性の手を借り、最後にネタをやってから帰る。


「「ワロス!!」」


 適当な鉱石を手に乗せ、女性の手で蓋をしてもらい、最後に一言言うだけの簡単なネタです。

 ○ルスじゃないのは仕様です、間違いではありませんと最後に付け加えてから帰った。


 もちろん、浮遊島は崩壊しなかった。

 鉱石が光ることも無いし、空を飛ぶ謎の機械兵士が落ちていくこともありませんでした。そもそもそんな奴はいないけど。





 根本的に勘違いしていたような気がしたので、地上に降りてみる事にした。


「アイキャンフラーイ!!」


 地上10㎞先までのフリーフォール。ショック死するかもしれないね。もっとも。


「≪召喚≫ティナ」


 半分ぐらい落ちた後にティナを召喚して落下速度を軽減させて軟着陸しようとしたけど。

 地上が見えている段階でこれが正解じゃないかなと思ったんだけどね。


「戦略的撤退!! ただし全力で!!」


 地上はどうやら進入禁止区域のようである。

 明らかに勝てそうにない巨大な人型モンスターがいたので、地上に辿り着く前に飛んで逃げた。


 残り1㎞先で視認できる人型モンスターって何だろうね? 人間サイズなら豆粒どころかゴマの粒にもならない距離なんだけど。

 ……深く考えるのは止そう。





 浮遊島を進むのが正として、そのための道具を用意するのが王道的攻略手段だろう。

 そしてその為に必要な素材が、最初から手元にあった事に気が付いた俺。


 ドラゴン素材でグライダーでも作って、空を飛べばいいと思うよ。

 細かい事は高レベル生産スキル持ちの人と相談してください。俺はまだ駆け出しですので。


 駄目ですか?

 駄目なんですね。分かりたくありません。



 ジョンとバランは何故か俺にグライダー製作をする様に依頼をかけてきた。強制で。

 理由は分からないが、ダンジョン探索はそのままやって、ダンジョン休みの日にグライダー製作の時間を確保すればいいと言う事らしい。


 俺のお休みは?

 ありませんか、分かりたくありません。

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